今や誰もが持っているスマートフォン。新しいスマホに買い替えた時など、本体を保護するカバーを合わせて購入する人も多いだろう。傷防止はもちろんのこと、本体のデザインをがらりと変えることのできるスタイリッシュなカバーなど今では何百種類以上ものカバーが市販されている。さらには機能性を持たせたカバーなんてのも出ているようで、例えばiPhone用にはNFC内蔵やらワイヤレス充電のQiアンテナ内蔵なんてカバーもいくつか出ているようだ。
そして究極の機能性カバーと言えるのが本連載でも過去に紹介したiPhone用のケータイカバーだ。ケータイカバーとは「ケータイをカバーする」モノではなく、「カバーにケータイが内蔵」されている製品のこと。中国では「皮ケータイ」とも呼ばれており、iPhoneに装着するだけでケータイをもう1台持つことができちゃうのである。「なんだか面白そうだな」と思った人は以下の記事をぜひ読んでみよう。
中国で人気、iPhoneにかぶせる「皮ケータイ」とは?--中国トンデモケータイ図鑑この皮ケータイはこれまでにiPhone 4/4S用のものがいくつか発売された。だがそもそもiPhoneにもう1台ケータイを装着してまでして使いたいと思う人は多くはいなかったのだろう。似たような製品が数種類出たものの、気がつけばいつの間にか消えてしまった。iPhone 5用に対応する皮ケータイもそのうち出てくるだろうと思っていたのだが、いつまでたっても発売されることはなかったのである。
ところがちょっと違うアプローチでiPhone 5のケースにケータイ機能を搭載した製品が出てきた。実は中国にはクレジットカードサイズの「カードケータイ」という製品が多数存在しており、手軽に使えるセカンドケータイとして人気なのだ。そのカードケータイをiPhone 5のケースに内蔵しちゃった、次世代の皮ケータイを今回はご紹介しよう。
カバーにカードケータイを内蔵しちゃったこのケータイというかカバー、SunpinというメーカーのAngel 100という製品である。過去の“皮ケータイ”はケータイが一体化していることから、中国の電脳街へ行ってもケータイ売り場でケータイとして売られていたが、このAngel 100はあくまでもケース──ということで、見つけたのはケータイケースを売っている店だった。
パッケージからカバーを取り出してみると、なるほど確かにカードケータイが背面にはまっている。ちょっと無理やり装着している感じがしないでもないが、iPhone 4よりも上下のサイズが長いのでうまいこと背面に収めることができたようだ。なお今回はホワイトカラーを買ったが、iPhoneの色に合わせてブラックタイプも用意されている。カラフルに10色くらい出してくれたらイメージチェンジも出来て楽しくなりそうだ。
ケース側は表面が革っぽい仕上げになっている。高級感を出そうとしているのだろう。だがはまっているカードケータイがどう見てもプラスチックの安物なので、両者の間にはデザインの整合性がないように思える。恐らくカードケータイはどこかが作っているものを仕入れることにして、「高く売れるように革のような雰囲気を出しましょう」なんてケースの設計だけを別にしちゃったんじゃないだろうか?トンデモメーカーの開発力なんて所詮その程度だろうからねえ。
大きさは普通に市販されているiPhone 5用のカバーよりも若干厚い。とはいえ最近出てきた外付けバッテリを内蔵したカバーよりは十分薄く、そして重量も軽い。本体を裏返してみると、厚みを出さないためにカードケータイの入る部分は背面部分に穴があいている。そして装着したiPhone 5に傷がつかないよう、内側には布素材のクッションが貼り付けられているのはうれしい気配りだ。
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