伊藤氏:技術が進歩すると、「世の中から置いていかれいる」と思う人がいるが、今のネットの技術は「(通信やハードウェア、ソフトウェアを)いかに安くしていくかいじりやすくするか」というもの。それによって何が起きるかというと、「テクノロジーの民主化」。これまで中央管理型で発注していたのが、個人でもできるようになる。
技術が変わると、「大企業中心」という状況も変わる。メディアだけでなく物流だってそうだ。マスコミの危機感もあるが、製造だってなくなるかも知れない、となっていく。消費者の立場から製造者、デザイナーになっていくと国の力も変わる。
シーホフ氏:だからこそエキサイティングだ。民主的になっている。15年前、もし私が情報を発信したければお金もインフラも必要だったが、今ではiPhone1つでできる。どんどん価格も下がっている。
山田氏:エキサイティングなフェーズに来てるというのは日々思っている。とある大学で「新聞は衰退産業。今後どうするのか」と学生に聞かれた。
確かにビジネスとしては苦しいが、それは製造業も含めて、「マス」というもの自体が苦しいということ。だが一方で面白い局面に来ている。
たとえば杉並区に対して、保育所の嘆願書を出すという話があった。そこでは、ソーシャルメディアで一般の人の暮らしの嘆きやぼやきが聞こえてくるようになっている。
今までのような取材も重要だが、声の大きい人の声だけが聞こえていた。これからはこちら側(ソーシャルメディア)も探索できるので、本当の意味で暮らしの声を拾い上げられる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
日本のインターステラテクノロジズが挑む
「世界初」の衛星通信ビジネス
NTT Comのオープンイノベーション
「ExTorch」5年間の軌跡
先端分野に挑み続けるセックが語る
チャレンジする企業風土と人材のつくり方
すべての業務を革新する
NPUを搭載したレノボAIパソコンの実力
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力