Appleは、電機メーカーFoxconnへの依存度を下げ、Foxconnの競合企業でAppleのパートナーであるPegatronへの委託業務を増やすと報じられている。
The Wall Street Journal(WSJ)の報道によると、Pegatronは、既に一部の「iPhone」や「iPad mini」を製造しているが、2013年後半に発表が予測されている低コストiPhoneの組み立てをメインで請け負う企業として選ばれたという。AppleがFoxconnと長期にわたって取引関係を築いてきたにもかかわらず、最高経営責任者(CEO)のTim Cook氏は、Pegatronへの業務移行を進めて同社のサプライチェーンをより安定させたいと考えているという。
Pegatronへの移行は、Foxconnにおける「iPhone 5」生産上のトラブルが一因であるとも報じられている。iPhone 5は前世代の「iPhone 4S」より薄型で縦長となっており、ある匿名のFoxconn幹部は2012年に、iPhone 5の生産が「非常に複雑」であり、供給上の問題を引き起こしているとWSJに語っていた。この関係者は続けて、iPhone 5が「Foxconnがこれまで組み立てた最も困難な端末」であるとも話していた。
米CNETはAppleとFoxconnにコメントを求めているが、本稿執筆時点で回答は得られていない。
Pegatronは、従業員を大量採用しようとしており、中国の従業員を2013年後半に最大で40%増やす計画だという。このことはPegatronが、さかんにうわさされる低コストiPhoneの生産に向けて工場の準備を進めているという憶測を生んでいる。
Pegatronの最高財務責任者(CFO)を務めるCharles Lin氏は5月に入って、同社が2013年に低コストのiPhoneを生産するのかということについて、Reutersへのコメントを控えた。しかしLin氏は、第2四半期中に2013年の収益の60%を計上する見込みだと話していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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