ミクシィ、新体制始動に先駆けベンチャー2社に出資--クラウドスタディとREVENTIVE

岩本有平 (編集部) 江口晋太朗2013年05月22日 02時05分

 2012年度の決算と合わせて、執行役員の朝倉祐介氏を代表取締役社長にする新体制を発表したミクシィ。朝倉氏が決算説明会で語った「SNS『mixi』内外での収益拡大」「外部事業の積極投資」「アントレプレナーの輩出」――の3つの変革のうち、外部事業の積極投資の一端が早速見えてきた。

 ミクシィは、クラウドスタディとREVENTIVEへ出資する。クラウドスタディには7200万円、REVENTIVEにも数千万円程度出資する。REVENTIVEは、ミクシィのほかサンブリッジ グローバルベンチャーズや個人投資家から合計約7000万円を調達する。ミクシィの出資比率はクラウドスタディが2割を満たない程度、REVENTIVEは非公開としている。ミクシィの出資額は2社あわせて1億円から2億円程度になる見込み。

 クラウドスタディは学習記録共有SNS「Studyplus」を運営する。Studyplusは、学習記録をグラフとして可視化し、友だちと共有できるサービス。学習予定を設定し、リマインドメールやアラートメールを受け取ることができる。現在のDAU(日間アクティブユーザー)は約1万2000人だが、ユーザーは1日3回程度投稿をするなど、日間のアクセス数が多いのが特徴。スマートフォンアプリを公開して以降、ユーザー数は月間20%程度の成長を見せているという。

 一方のREVENTIVEは、9人限定のクローズドSNS「Close」を運営する。ユーザーは、自分が大切だと思う9人を登録し、それぞれとの思い出を共有することができる。KDDIが主催するインキュベーションプログラム「KDDI ∞ Labo」の第3期メンバーにも採択されている。Closeは6月末にも大幅なアップデートを予定している。

 2社の調達で動いたのは、ミクシィ元副社長で取締役の原田明典氏だ。両社とも、調達先を探す中で原田氏から声がかかり、出資を受けるに至ったという。ミクシィは7月に投資子会社「アイ・マーキュリーキャピタル」を設立する予定。当初はミクシィ新社長となる朝倉氏が社長の座に就く予定だが、6月末の株主総会で取締役を外れる原田氏が投資事業に関わる可能性も見えてきた。

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