「Android」を統括するSundar Pichai氏によると、2013年の年次開発者会議「Google I/O」では製品ではなく開発者に焦点を戻す予定だという。
テクノロジ大手Googleの年次開発者会議(2013年はサンフランシスコのモスコーンセンターウエストで米国時間5月15日~17日開催)は、同社が新たな製品やサービスを発表する場として広く知られている。
2012年には、「Google Compute Engine」インフラサービス、「Nexus 7」タブレット、「Android 4.1」(開発コード名:「Jelly Bean」)などが発表された。
2013年の同カンファレンスは、特に「Google Glass」と新たに確認されたノートPC「Chromebook Pixel」が発表されると考えれば、大々的なものになると予測される。
Andy Rubin氏の後任としてAndroid部門を率いるPichai氏はWiredに対し、2013年のGoogle I/Oでは、「われわれが開発者のために行っているすべての種類のことに焦点を当て、開発者が(Android OSと『Chrome』向けに)より良いものを作成できるようにする」と述べた。
Pichai氏は、中心はやはりこの2つのOSプラットフォームになる予定だと述べた。いずれも規模が大きくオープンで、ますます成長を加速させている。そのため、開発とイノベーションに焦点を合わせることによって両OSは将来、「ただ存在するだけ」ではなく確実に「強い役割」を担うことになると同氏は考えているという。
ユーザーはOSよりも使用するアプリケーションやサービスに注目しがちだが、特に複数の画面とガジェットを扱う場合は、OSの選択は重要要素であると考えられる。したがって、両方のシステム向けの開発が今後数年間にわたって非常に重要になる見込みである。
Googleブランドのハードウェアの開発は今後も継続され、GoogleはNexusやChromebookで成し遂げようとしたことをさらに洗練させていくつもりである。予測されているとおり、ハードウェア研究および開発活動はすべて、Androidエコシステムの推進を中心に展開される予定である。
Android OSは現在、世界中で7億5000万台を超える携帯端末上で稼働している。Androidの新しい統括者としての最大の課題は何かという問いに対し、Pichai氏は次のように答えた。
Androidのオープン性を変えることなく、どうすれば世界中のエンドユーザーのエクスペリエンスを高めることができるだろうか。いる場所や、購入するスマートフォンやタブレットにかかわらず、すべてのユーザーのためにだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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