MSが立ち上げた新専門チーム--狙いは開発者と自社プラットフォームの橋渡し - (page 2)

Mary Jo Foley (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 川村インターナショナル2013年05月17日 07時30分

 Microsoftに20年勤務するベテラン社員で、同社のテクニカルフェローの一員であるShewchuk氏は、このチームを率いることに合意した(Microsoftはこの新しいチームの人数を明らかにしていないが、筆者はその規模は100人以上で、さらに増える可能性があると聞いている)。Shewchuk氏は現在、最高技術責任者(CTO)として「Microsoft Developer Platform」を担当しているが、過去数年はWindows Azureに取り組み、「Windows Azure Active Directory」「Service Bus」「SQL Services」の開発を支えてきた。また、.NETや「Visual Studio」「Windows Communication Foundation」「Windows Identity Foundation」といった、Microsoftの数多くの開発者向けテクノロジに重要な貢献をしてきている。

 「社内の開発者と社外の開発者の橋渡しをするのがねらいだ。トップクラスの開発者にわれわれのプラットフォームを採用してほしいと考えている」(Shewchuk氏)

 Shewchuk氏は新しいディープテックチームについて、Microsoftが自社の「世界レベル」の開発者を集めて、社内外とのアイデアの交換を行う場所だと説明する。Microsoftの数々の新しいテクノロジは、成熟度サイクルの点ではすべて異なる段階にあるため、Microsoftのテクノロジチームは、新たなフレームワークの構築から、異なる製品をつなぐコードの開発、「GitHub」や「CodePlex」のようなサービスを利用した外部利用向けのコードやテンプレートの提供まで、あらゆることを行う予定だ。場合によっては、こうしたサービスを利用する「開発者」はMicrosoftの製品チームであり、コードを(そしてそれを書いた開発者も)自分たちのユニットに直接組み込みたいと考えるかもしれない。

 新しいディープテックチームの重要人物は、Shewchuck氏だけではない。

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 Patrick Chanezon氏は、Microsoftに加わったばかりのチームメンバーだ。同氏は1週間ほど前にVMwareからMicrosoftに移ってきたばかりである。同氏の新しい任務は、サンフランシスコを拠点として、MicrosoftのDPE部門での企業向けエバンジェリスト活動を率いることだ。2011年から2012年まで在籍したVMwareでは、「Spring」や「Cloud Foundry」のデベロッパーリレーションチームの立ち上げを支えている。それ以前は、2005年から2011年までGoogleに勤務し、Cloud Developer Relationsチームを管理していた。同氏はHTML5や「OpenSocial」「Google Checkout」「AdWords API」などの取り組みを支援してきた。それ以前は、Sun Microsystemsでソフトウェアアーキテクトとして、「Sun Portal Server」やブログ、シンジケーションフィードについて取り組んでいる。

 「われわれは現在、企業における重要な構造上の転換点にいる。開発者は新しい作業方法や新しいアプリ、新しいフレームワークを必要としている。DevOpsムーブメント全体に加え、よりアジャイルになるという動きがある」(Chanezon氏)

 Chanezon氏は、自分がMicrosoftに加わったのは、同社の新しい「デバイスとサービス」という戦略がこうした変化を本当に受け入れていると感じたからだと語っている。同氏は、Googleにもデバイスとサービスはあったものの、Microsoftが企業向け開発で取り入れているプライベート/ハイブリッドのクラウドコンポーネントは、Googleにはなかったとしている。オープンソースの力と潜在的な貢献度を強く信じるChanezon氏は、Azureはオープンソースと非常になじみやすいプラットフォームだと考えるようになったと述べた。

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