これまでのところ、Microsoftが「Windows Blue」について正式に公表している情報は極めて少ない。
しかし、今後数週間ほどで多くの情報が一気に明らかになっていくと、MicrosoftのWindowsクライアント部門の最高財務責任者(CFO)であるTami Reller氏は述べている。
筆者がMicrosoftのニューヨーク市本社で米国時間5月6日に行ったインタビューで、Reller氏は、Microsoftによる次期「Windows」(開発コード名「Blue」)の発表計画について、その概要を説明した。同氏がBlueについて明らかにしたこと、明らかにしなかったことは次のとおりだ。
- Reller氏によると、Windowsチームは今後数週間のうちに、Blueの価格、パッケージ、発売について詳しい情報を提供するという。確かに、その時期は、Computex Taipei、Microsoft TechEd、Microsoft Build 2013という、いずれも6月に開催予定のイベントの直前にあたる。Microsoftが「Windows Server Blue」「Windows Phone Blue」「Visual Studio Blue」の詳細を同時に公表するかどうかについて、同氏はコメントしようとしなかったが、筆者の推測は「ノー」だ。
- Reller氏は、Blueという呼称が社内の開発コード名にすぎず、MicrosoftはBlueを「Windows 8」に対する「アップデート」版だと説明し、位置付けていると改めて述べた。同氏は、Blueに新機能がどの程度搭載されるのか、また、Blueの最終製品名が「Windows 8.1」となるのかどうかについては明かそうとしなかった。こちらの名称については、リークされたBlueビルドで既に確認されている。
- Reller氏によると、Blueは2013年のホリデーシーズンまでに発売される予定だという。情報筋らは、Blueの製造工程向けリリースが8月または初秋の実施に向けて作業が順調に進行しているとみられると述べているが、同氏はこの時期について、やはりコメントを控えた。
- Reller氏は、Blueでは、Microsoftが収集してきたWindows 8および「Windows RT」に関する顧客のフィードバックに対処する予定であると述べ、辞職予定である同社CFOのPeter Klein氏が先日の決算発表の電話会議で示した内容と同じメッセージを繰り返した。Reller氏は、うわさされている「Start」ボタンや起動後に直接デスクトップを表示するオプションの復活が、こうした取り組みの中に含まれるのかどうかを明かさなかった。同氏は、こうしたフィードバックに基づいたWindows 8の修正について、「顧客からのフィードバックすべてに耳を傾け、検討してきたことに満足している。われわれは、信念に基づいているのであって、頑固なわけではない」と述べた。同氏は、Windows 8の使用においてユーザーが戸惑いを感じる部分に対してMicrosoftが注意を払っていることを述べ、ユーザーがより十分に同製品を使用できるための手助けとなるという目標を同社は持っていると付け加えた。
- また、BlueはIntelおよびARMベースのPCとタブレットで利用可能となるが、Reller氏は、より小さなフォームファクタを持つタブレットやデバイスでの動作に適合するようになることを繰り返し述べた。同氏は、Intel製「Haswell」Coreプロセッサの複数のバージョンに加え、QualcommやNVIDIA製チップをARMではサポートすると述べた。また、より小さいこれらのフォームファクタを持つWindows 8デバイスは、Windows Blueより前に登場するだろうと述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。