1億というライセンス販売本数が期待外れだと受け止められることがある企業は、地球上で唯一Microsoftくらいだろう。
「Windows」部門の最高マーケティング責任者(CMO)兼最高財務責任者(CFO)であるTami Reller氏は米国時間5月6日、「Windows 8」のライセンスが2012年10月の発売開始以来1億本以上販売されたことを明らかにした。しかし、PC販売の低迷により懸念が一部で生じており、Windows 8のアップデート(開発コード名「Blue」)が近いとの憶測につながっている。Reller氏はThe New York Times(NYT)に対し、Windowsに加えられた大幅な変更が広く受け入れられていないことを認めている。
「習熟する必要があるのは事実であり、それについては対処する必要がある」とReller氏はNYTに語っている。
Microsoftは、Windows 8への不満に関する顧客からのフィードバックに耳を傾けている、とReller氏は述べた。Windows 8のルックアンドフィールには大きな変更が加えられているため、ユーザーは同OSについて多くの懸念を訴えてきた。そのうち最も多いのが、Windowsユーザーが長年使い慣れた「Start」ボタンがないことだ。
Reller氏は、それらのフィードバックに基づいてWindows 8を改良することについて、「顧客からのフィードバックすべてに耳を傾け、検討してきたことに満足している。われわれは、信念に基づいているのであって、頑固なわけではない」と、米ZDNetのMary Jo Foley氏に語っている。
多くのことがBlueにかかっている。しかし、それは、Microsoftにとってだけではない。PCのエコシステム全体が販売促進に向けてWindowsに依存している。
しかし、Microsoftは、詳細を公開することに対して慎重な姿勢を取ってきた。以下では、Windowsの次回アップデートについて明らかになっていること、そして、うわさされていることをFAQ形式で紹介する。
--Windows Blueとは?
MicrosoftのWindowsブログにおける6日夜の投稿で、Reller氏はBlueについて、「2013年内に提供されるアップデートの開発コード名」だと説明した。同氏によると、さらに広い見方をした場合、Blueは、デバイスとサービスへとより深く進もうとするMicrosoftの取り組みの一部であるという。
Reller氏はBlueの内容について詳しくは触れなかった。しかし、同氏はBlueが「あらゆるサイズ、ディスプレイ、バッテリ持続時間、そしてパフォーマンスというさらに幅広くなるフォームファクタ全体に対し、最先端の新たなイノベーションをもたらすとともに、われわれのエコシステムに新たな機会を創出する」としている。
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