この機能はやや動きがぎこちなく、筆者が試したときにはジャンプすることが多かったが、確かに動作した。アイトラッキングの場合と同じで、結果を見るまでに0.5秒ほど待つ必要がある。幸運なことに、空中でのジェスチャーは、スマートフォンから3インチ(7.6cm)か4インチ(10.16cm)の距離までしか検知されないため、多少の自由度がある。
サムスンは特定のシナリオでこれらのジェスチャーを使うことを想定しており、そのほとんどは、すでに手が何か別のことでふさがっている場合だ。例えば、スマートフォンの前で手を振って電話に出るなどということは、車の運転中でもなければ起こらないだろうが、その場合には、自動的にスピーカーフォンモードで電話がつながる。Bluetoothのペアリングができていれば、この方法で電話を取った場合、車のBluetoothが使用される。
同様に、センサの前で手を振って曲を変えるという機能は、スマートフォンが机の上のドックに挿してある時に便利だろう。
HTC Oneと同じように、GALAXY S4をプログラムして、テレビ、DVDレコーダー、Blu-rayプレーヤー、ホームシアター、ストリーミング用セットトップボックスなどを操作することができる。筆者はサムスンのテレビで試してみたが、地球上のテレビであればたいていの場合うまくいくはずだ。
これを使うには、WatchONアプリを起動して(このアプリは、HTC Oneのアプリのように、Peelによって作られている)、それほど大変ではない設定プロセスを実行する必要がある。一度準備ができてしまえば、テレビでも、DVDレコーダーでも、何にでも使うことができる。Netflixとの提携もあるが、テレビの追加ツールから設定することで、普段使っているNetflixの設定を使用することができた。
WatchONは使いやすく、ものの数分間で、スマートフォンからテレビの番組リストを操作し、Netflixの動画を再生し、DVDレコーダーの予約をすることができた。
修正した方がいい部分があるとすれば、リモコンのインターフェースをスクロールさせれば、もっとボタンが出てくるということが視覚的に分かるようにすることだろう。リモコンは1度止まってしまい、もう1度使用するにはアプリを閉じて再起動しなくてはならなかったことがあった。しかし筆者なら、リモコンよりも時々止まることがあるテレビの方を責めるだろう。
WatchONはただ見るだけではなく、使い込んでいるうちに提案を行うようになるレコメンデーションエンジンを持っている。新番組、コメディ、ドラマなどのカテゴリによる選別を行うことも、コンテキストメニューからユニバーサル検索を行うこともできる(双方向の番組表や、サムスンとPeelのプレミアム動画ライブラリもその対象になる)。オンデマンドタブから、コンテンツのレンタルを行うことも可能だ。
もしソーシャルサービスを利用したければ、オンデマンド番組や、FacebookとPeelの推奨リストを評価することもできる。
筆者は、あまりユニバーサル検索の検索結果のインターフェースが好きではない。詳細を知るには検索結果をクリックしなくてはならないのではなく、検索結果のページに、どんな種類のコンテンツかをひと目で見分けられるアイコンを表示してほしい。そうすれば、Air Viewの浮かした指での操作ともうまく組み合わせられるだろう。
2012年か2013年の、正しい種類のサムスン製テレビを持っていれば、DLNA共有機能を使って、スマートフォンとテレビのコンテンツを入れ替えることもできる。1つのシナリオは、スマートフォンのカメラで撮影した動画を、大きな画面で見るというものだ。もう1つのシナリオは、テレビのある部屋を離れて別のことをするときにも、番組を見続けたいという場合だ。注意:この機能は赤外線が届く範囲でしか使えない。
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