JH6661の内部をもう少し細かく見てみよう。まずOSはAndroid 4.0らしい。だが設定画面などを見るとどうも2.3のような気がしなくもない。ま、こんな製品を買う人にとってはOSバージョンなんて気にもならないだろうからこのあたりは何でもいいのかもしれない。とりあえずAndroidであればある程度のことができるのだし、おそらくCPUスペックもかなり低いだろうから高度な作業もできそうにない。OSのバージョンであれこれ判断される製品ではないのだ。
それにこのJH6661を実際に社長さんやらCEOの方々が買うとも思えない。社長っぽいスマホが欲しい、そんな人が怪しい路地裏の店で「こ、これはあのCEOスマホじゃないっすか!買うぞ買うぞ!」と飛びついて購入する程度の製品だろう。ということでそもそもスマホでなくてもこの見た目だけで十分売れそうなのだけど、わざわざスマホっぽいUIを作ったりするよりも低スペックなスマホを製品化するほうがメーカーとしても楽な時代になったんじゃないだろうか。
プリインストールされているアプリはAndroid標準のものが最低限。中国メーカーの中国国内販売モデルなのでGoogleサービス関連のアプリは搭載していない。自分からアプリを落として追加しようにもGoogleプレイも非搭載。なので中国でよく見かけるマーケットアプリを探してきてapkファイルをダイレクトにインストールする必要がある。このあたりはトンデモスマホではありがちなことなので中国人の消費者も特に困ることはないのだろう。とは言うもののBaiduなど中国人がよく使うアプリなどはあらかじめ入れておいてほしかった。
まぁアプリだの何だの難しいことを考えなくとも、写真や動画を入れて楽しむなんて用途には問題ない。カメラもきちんとメガピクセルクラスのものなので日常的なスナップ撮影には十分だ。動画もこの製品を買うような層はフルHDの映画など見ないだろうし、ネットで自由に落とせるレベルのものを入れて再生するならタッチパネルで快適に操作できるので使い勝手もいい。機能豊富なようで実は使いにくいトンデモケータイから、最近流行のスマホに乗り換えたい、そんなユーザーにとってJH6661は意外と魅力的な製品かも。
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