Facebook Homeは、Facebookの友達関係を目の前で強調することにより、そのサービスを頻繁に使用する人々にとって非常に魅力あるものとなっている。とは言うものの、Facebookに深く入れ込んだユーザー(マニアと読み替えてほしい)以外に、同製品を用いて携帯電話をFacebook一色に染め上げたいと考える人がいるとは考えにくい。
筆者のような、アプリを中心に据えた従来のレイアウトに慣れている人々がFacebook Homeを使用すると、ちょっとしたまごつきや、押しつけがましさを感じるかもしれない。実際のところ、Facebook Home自体の主要目的以外、すなわち携帯電話に搭載されているその他の機能を使うには同アプリを抜け出なければならない。とは言うものの、それこそが真の目的というわけだ。
ジェスチャーと一連の操作をマスターするには若干時間がかかる。また、携帯電話の使い方について再考させられるため、そこでもさらに時間がかかるはずだ。Facebookは、Facebook Homeを用いることで、ユーザーが他のアプリを使用する前にFacebook上の友達の様子を確認するよう要求している。これに慣れれば、Facebook Homeを難なく使い始められるようになり、重要なプライバシーやAndroidの機能といったものをあきらめなくても済むようになるだろう。
Facebookにとって重要な点は、ユーザーがAndroidの固有機能よりもFacebookのサービスを利用するようになるということである。ホーム画面の見た目を変更し、Facebookの大きなスライドショーに仕立て上げるというのは、ある意味において成功している。筆者はFacebook Homeを使っているうちにその素晴らしさをより実感するようになった。ただし、Cover Feedに高品質の「ニュース」が表示されていたかどうかについてはよく分からなかった。すべてのニュースフィードを目にすることができなかったため、見ているものがアップデートすべてに近いものなのか、最近のアップデートだけなのかが分からなかったのである。Cover Feedをスクロールするというのは楽しい経験であったものの、より多くの情報が得られるようになったとは感じなかった。
また筆者は、Facebookの現状のチャット機能をほとんど使っていなかったため、誰かとチャットしようと自ら積極的に動かない限り、画面上にChat Headsが表示されることはあまりなかった。さらに、前述したように筆者はFacebook Homeの機能とFacebookアプリの間での切り替えでまごつくこともあった。比較してみると、Facebook Homeは今風のデザインになっている一方、Facebookアプリは素人っぽいものとなっている。
Facebook Homeは筆者個人の好みにこそ合わなかったものの、無償で利用でき、無効化するのもインストールと同様に簡単だ。Facebook Homeを気に入りそうなのであれば、試してみて損はないだろう。少なくとも、Chat Headsを用いたメッセージのやり取りという素晴らしいコンセプトを体験する、あるいはいくつかの近況アップデートに対話的に「いいね!」を表明したり、いろいろと操作して楽しむことには何の問題もないはずだ。また、そういった過程において、あなたの友達に関して新たな発見があるかもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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