PCの売り上げ減少やチップメーカー各社の慎重な姿勢にもかかわらず、Microsoftは好調な第3四半期決算を発表した。
Microsoftが報告した2013年度第3四半期(1-3月期)の売上高は204億9000万ドル、1株あたりの利益は72セントで、売上高はアナリストの予想をわずかに下回った。営業利益は76億1000万ドル、純利益は60億6000万ドルだった。
ウォール街は、Microsoftの第3四半期の売上高を205億ドル、1株あたりの利益を68セントと予想していた。
利益は予想を上回り、売上高は予想を下回った格好だ。
Microsoftの最高経営責任者(CEO)であるSteve Ballmer氏は、「Windows」搭載デバイスに期待したあらゆる可能性により同社は「長期的に良い位置につける」はずで、「楽観視」していると述べた。ただしMicrosoftは、欧州域内における独占禁止法上の約束を守れなかったため、欧州委員会による7億3300万ドルもの制裁金を免れることはできなかった。
Ballmer氏は声明で「やるべきことはまだある」と述べ、Microsoftのサービスの中でも「Windows Azure」「Xbox」「Windows Live」などを挙げたが、「Windows 8」には触れなかった。
Microsoftはまた、同社の最高財務責任者(CFO)を務めるPeter Klein氏が第4四半期末に退職することも発表した。「今後数週間」のうちに新しいCFOが引き継ぐ予定だという。
MicrosoftによるとWindows部門の売上高は57億ドルとなり、前年同期比で23%増加した。
ここへきてPCの売り上げが大きく落ち込んでいることを考えると、これは驚きだ。Windows 8の販売本数(さらに言えば「Surface」の販売台数)はまだ明らかにされていないが、売上高が前年同期比で4分の1近く増加しているところを見れば、それほど悪くないはずだ。直近では1月初めの時点で、Microsoftは「Windows 8」のライセンス販売本数が6000万本に達したと述べていた。
Microsoft Business部門の売上高は、前年同期比8%増の63億2000万ドルとなった。この部門には、現在も同社最大の収益源の1つである「Office」スイートや、ウェブベースの「Office 365」サービスが含まれる。
Server and Tools部門の売上高は50億4000万ドルとなり、前年同期比で11%増加した。第3四半期に同部門を支えたのは「SQL Server」と「System Center」で、それぞれの売上高は前年同期比でSQL Serverが16%、System Centerが22%増加した。
一方、Online Services部門の売上高は8億3200万ドルとなり、前年同期比で18%増加した。検索1件あたりの売上高が増加したことで、オンライン広告収入が前年同期比22%増加した。
最後に、Xboxや「Windows Phone」を担当するEntertainment and Devices部門は売上高が前年同期比で56%増加し、25億3000万ドルとなった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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