過去の景気動向一致指数をベースに同様の方法で、それぞれの期間を変えつつ15回試算し、実際に発表された景気動向一致指数と比較した。
2005年を100とした指数で誤差を見ると、最大で1.51、平均で0.51となり、Yahoo! JAPAN景気指数は「かなりの精度で景気動向一致指数を予測できるのでは」と説明した。
得られた結果をもとに、内閣府からはまだ発表されていない3月分の景気動向一致指数を試算した。
3月のYahoo! JAPAN景気指数は2月から横ばいの91.9。つまり景気動向一致指数の3月の発表値も「ほぼ横ばいで、このあたりになるのでは」という予想を立てている。
内閣府が発表する景気動向指数は、月1回の発表。だが、Yahoo! JAPAN景気指数は、週単位での景気観測も理論上は可能だ。実際に過去の景気動向一致指数と週単位でYahoo! JAPAN景気指数の推移を比較した。
上のグラフを見ると、年末やゴールデンウィーク、お盆などの休暇時期はなぜか乖離が大きいが、平均誤差は0.94と「おおむね使えなくはない」と表現。ヤフーは「休暇時期を外せば、内閣府より一段細かいスケールで景気値を得られそうということがわかり、少々ホッとしている」とコメントしている。週単位で最新のYahoo! JAPAN景気指数が以下の通りだ。
算出すると、3月最終週の指数は92.6。Yahoo! JAPAN景気指数は「改善(上向き)しつつある」との結論に達している。
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