あなたは100万ドルも支払って、動画広告をFacebookに掲載したいだろうか?
Facebookは2013年夏のある時点で動画広告を導入する予定で、その際、広告主からこの金額を搾り取ろうとしているという。広告業界専門メディアAd Ageが米国時間4月16日付けの記事で伝えた。
Ad Ageが、この件の概要を知るFacebook幹部からの情報として伝えたところによると、この動画広告の掲載価格は100万ドルを超える見込みだという。再生時間は最長15秒で、Facebookユーザーが1日に目にする動画広告が3本を超えないようスケジュールされる予定だという。
Facebookは複数の広告代理店と協議して動画広告への関心を引こうとしており、6月か7月に最初の広告枠が利用可能になった時点で、複数の広告主と契約を結びたい意向だと、同件の概要を知る3人の幹部がAd Ageに伝えた。
Facebookは、動画広告のフォーマットをまだ確定していない。だが動画専用プレーヤーの中に表示され、自動再生が終わると自動的に消える仕組みになる可能性が高い。またこの広告は、メインのニュースフィードからさらに右左のカラムにまで拡大し、ユーザーの注意を引くものとなる見込みだと、Ad Ageは2012年12月に報じている。
Facebookはすでに、同社サイトのサイドバーやニュースフィードに動画広告を掲載しているが、現在のものは自動再生形式ではなく、カラムの外側に拡大してはいない。
新型の動画広告は、まずFacebookのPC版に導入され、その後、モバイル版にも導入されるもよう。同社は、モバイル端末でどのように動画広告を表示させるかについて、まだ検討中だと伝えられている。
同社は現時点で、1日4つの広告枠を販売する方向で動いている。
こうした大規模な事業で成功を収めるのは、かなりの難題だろう。この種の動画広告は新しい未知の領域であるため、広告主は最初のうち100万ドルもの大金を投じることに難色を示すかもしれない。
Facebookのユーザー数は、高い広告費を正当化するのに十分な規模だといえるかもしれない。1月時点で、アクティブユーザー数は10億人を超えている。だが実際のところ、そのうち何人が、たとえ15秒という短時間であっても、自動的に再生される動画広告を我慢できるだろうか?
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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