筆者は、AT&Tのネットワークを使って、サンフランシスコでHTC First(GSM 850/900/1800/1900/2100)をテストした。音声品質は全体的に言って十分なものだった。音量はやや低く、音声の細かいところはかなり不明瞭だったが、ひずみは気になるほどではなかった。おかしな背景ノイズや中断もなく、音声は自然に聞こえた。ただし、相手が話すと小さなパチパチという音が聞こえた。
筆者の第1のテスト相手は、筆者の声は少しこもって聞こえたが、それなりにクリアで聞きとりやすかったと述べている。その相手は、音声は心地よく聞こえたと言い、手頃な値段でこの音声品質が得られるなら、自分もこれを買うかもしれないと付け加えた。
HTC First 通話品質サンプル
ただし、スピーカーホンはまた別だ。テスト相手は、HTC Firstのことをとてもエコーが多く、音はひずんでいて、「ぼろぼろだ」とまで表現した。上手くいった場合には、音節や音ははっきりと聞き分けられる。テスト相手は、HTC Firstの場合、子音を聞き分けるのが難しく、それが原因で話を聞き取りにくかったと述べていた。彼は筆者の言っていることを聞き取れず、受話器に戻していいかとまで聞いてきた。
筆者の側では、スピーカーホンの使い勝手はもっとよかった。音量もかなりよく、受話器を通じて聞いた場合よりもずっと音量が大きかった。音声の品質も自然だったが、高周波数帯ではパチパチという音も聞こえた。これはおそらく、あまりよい説明ではないが、スピーカーホンを使うと音は安っぽくなる。塗り絵で言えば色が線からはみ出しているような状態だ。
AT&Tの4G LTEのおかげで、HTC Firstのデータ通信は超高速だ。LTEの通信速度は非常に速く、診断アプリであるOokla Speedtest.netを使っても、コンスタントに2桁の成績を収めていた。
実用テストでも結果は高速で、ウェブページの読み込みは速く、Google Playからのアプリのダウンロードも数秒で完了した。4G越しの音楽や動画のストリーミングも問題なく行うことができた。
処理能力については、このスマートフォンに搭載されている1.4GHzのデュアルコアSnapdragon MSM8930AAチップセットが十分な性能を発揮しているようで、このカテゴリのデバイスとしては十分だった。アプリの読み込みは速く、ゲームプレイ自体も、これまで見たこともないほどと言うわけではないが、没入可能でスムーズだった。
HTC First(AT&T) | |
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米CNETモバイルアプリ(3.8Mバイト)のダウンロード | 11.2秒 |
米CNETモバイルアプリの読み込み | 5.9秒 |
米CNETモバイルサイト読み込み時間 | 3秒 |
米CNETデスクトップサイト読み込み時間 | 8秒 |
ロックスクリーン表示までの起動時間 | 46秒 |
カメラ起動時間 | 1.7秒 |
カメラのショット間の時間 | 2.5秒(オートフォーカスあり) |
組み込みのバッテリを好きではない人もいるが、バッテリを取り外し可能にした場合よりも、この形の方が小さなスペースに多くのものを詰め込むことができる。HTC Firstは、その2000mAhのバッテリで、14.3時間の通話時間と、18.2日間の待ち受け時間を約束している。
FCCのテストでは、HTC FirstのSAR値は0.65W/kgとなっている。
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