Appleは以前、「Palm」関連の特許には基本的には価値がないという趣旨の発言をしたことがあるが、今はそのような考えを持っていないようだ。
Appleが日本企業のACCESSからの特許ライセンス提供料として、同社へ約10億円を支払うことで合意に至ったことが明らかになった。ACCESSはモバイルデバイス向けソフトウェアやセットトップボックスなどの製品を手がける企業で、Palmオペレーティング システムを所有するPalmSourceを2005年11月に買収している。
日本のブログ「Macお宝鑑定団」によれば、この契約は3月末に締結されたもので、Palm、PalmSource、Bell Communications ResearchおよびGeoworksの保有するスマートフォン関連の特許が含まれているという。
米CNETはAppleとACCESSに問い合わせているが、本稿執筆時点で回答は得られていない。
Appleの共同創設者である故Steve Jobs氏は2007年、Palmに対し、互いの人材を引き抜くことをやめることでAppleと合意しないなら特許訴訟を起こすとしてPalmを脅していたことが、裁判所への提出書類から明らかになっている。これに対し、Palmは自らも訴訟を起こすことを検討していると返答したが、Jobs氏は「当方はまったく心配していない。君たちには、決定を下す前にわれわれの特許ポートフォリオを調べておくよう忠告しておく」と述べ、Palmの特許を鼻であしらうような態度を見せていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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