アムラックストヨタは、アニメ「ガールズ&パンツァー」のラッピングカーを公式“痛車”として限定販売を行う。
ベースとなっている車両は「プリウス」と「ヴィッツ」の1台ずつ計2台限定で、どちらも中古車車両。いずれも通常の中古車販売として東京トヨペットで扱う。車両本体価格はプリウスが239万9000円、ヴィッツが144万9000円。この価格に加え、登録諸費用がかかるとしている。
「ガールズ&パンツァー」は、戦車を使った武道「戦車道」が大和撫子のたしなみとされている世界が舞台。世界観にあわせて迷彩調のカラーリングに、県立大洗女子学園のあんこうチームの少女たちをあしらったフルラッピング仕様の“痛車”だ。それぞれに西住みほ役の渕上舞さんによるカーナビゲーションを搭載し、助手席のサンバイザーにも渕上さんのサインが入っている。
販売については商談権を抽選で決定する。4月2日から14日まで東京トヨペットの専用ページにて応募受付。そして抽選により商談権決定したユーザーに連絡が入り、担当店舗による現車確認と商談の上で販売する。専用ページでは車両の状態や装備、保証などの詳細が記載されている。
アムラックストヨタは、池袋にあるトヨタ自動車のショールーム「アムラックス東京」を運営。最近は、痛車展示によるキャンペーンイベントを積極的に展開。また展示のみならず、試乗車も用意する場合も多い。題材もアニメやゲームのみならず、キャラクター人気のある初音ミクなどでも実施。現在はアニメ「ラブライブ!」の痛車を会期延長して展示している。
これまでも池袋が女性が集まる街として意識し、一般向けアニメなどのラッピングカー展示などを行っていたが、痛車と呼ばれる題材について明確に力を入れ始めたきっかけは、2011年10月に実施した「アイドルマスター」(※当時はPS3用ソフト「アイドルマスター2」とのコラボ)がきっかけ。アムラックスの担当者は「写真を撮るためにわざわざ来ていただくお客様がとても多く、ものすごい反響があって、これは面白いと思いました。また女性よりも男性のほうが車との距離感や親近感が近いので、男性の方に向けた痛車のほうが熱くなっていくだろうと感じました」という。
公式痛車の販売に踏み切ったのは、2013年1月に「ガールズ&パンツァー」の公式痛車を展示し、これまで展示したなかでも一番反響があったことや、販売希望の声が大きかったことから。また、痛車の販売を社内で決定し各所に打診したところ、「ガールズ&パンツァー」の制作側から早い段階で了承の返答を得たことから今回の限定販売が実現した。
価格設定や販売方式、方法については、たとえばオークションや入札形式なども検討したが、両社にとっても初めての試みであることや今後を見据え、価格を決めた上での抽選形式にしたという。また今後の公式痛車販売については、意向としてはあるものの今回の反応を見てからとしている。
なお、アムラックス東京では4月2日から19日まで記念イベントとして、販売用痛車2台や渕上さんの音声入りカーナビゲーションを展示するほか、スペイドによるタイムレンタル試乗車を用意。「ガールズ&パンツァー」の巨大パネルなどの関連物の展示も行うとしている。
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