3月18日~3月24日のAppleに関連するCNET Japan/ZDNet Japanのニュースをまとめた「今週のApple一気読み」。
東京では桜が一気に満開になり、春の訪れを告げている。日本ではいわゆる「新生活シーズン」が到来し、携帯電話やPCなどの購買も上向くと見られている。日本のみならず、米国でも非常に話題になっているのがセキュリティ問題だ。お隣韓国の大規模なサイバー攻撃によって、メディアや金融機関のコンピュータが打撃を受けたのはご存じのとおり。そういった中で、セキュリティに対する関心が急速に高まっている。
先週も紹介したが、他のメーカーの圧力に対して何らかの答えを出さなければならない段階に来ているAppleのiPhone。Appleは3月18日、ウェブサイトでiPhoneについての新しい「好きになる理由」キャンペーンをスタートさせた。日本語では「誰もが夢中になる。それだけの理由があります」というコピーで始まるiPhoneの魅力を伝えるページを公開している。
この中で「iPhoneか、その他大勢か。」というページでは、顧客満足度No.1、デザイン細部、Retinaディスプレイ、バッテリ持続時間、A6チップ、高速Wi-FiとLTE、カメラ、アプリ、iOS 6、Siri、iCloud、スペシャリストという12項目を掲載し、iPhoneの魅力を全て伝えきっていると言えるだろう。
先週CNETに掲載された過去のAppleの広告の特集があるが、製品の広告は、製品の大きな画像とコピーというシンプルな構成。いわゆるAppleらしさが見て取れる。製品の成熟と競合が力を付けてきたこともあるが、12項目、3000字を越える文章で魅力を伝えなければならなくなっている現状も、競争の厳しさをにじませる。
アップル、新しい「iPhone」キャンペーンを展開--「GALAXY S IV」に対抗?(3月18日)AppleのスマートウォッチとGoogle Glassが取り沙汰されているスマートデバイスの世界だが、GoogleやSamsungも時計型デバイスを検討していると報じられている。特に時計は、スマート機能がないとしても、欧州や日本の実用性やファッションで認められている時計と競合することになり、決して「新しい市場形成」という文脈で突き抜けることができない点も、注目している。
競争以前に抑えなければならない機能的な面として、(既存の時計やファッションから)かけ離れすぎないデザイン、防水、バッテリ持続、スマートフォン連携+αの機能性(例えば健康機能や振動による目覚ましなど)を考えているが、こうした要素を増やせば増やすほど、競合製品が増えていくと考えられる。
一方iPhoneの廉価版についても噂が絶えない。現状のiPhone 5がそのまま廉価版に滑り込むのか、Retina非搭載、ボディ素材を変更したiPhoneが登場するのかが注目だが、記事にもあるガラス繊維、カーボンファイバの採用によって加工しやすく丈夫で高い質感を実現する新しい「素材」への興味もある。
話題のスマートウォッチ--「次なる大物製品」か?一時のブームか?(3月22日)セキュリティは、個人や企業のユーザーレベルでの注視、ネットワークや国家規模での対策など、様々なレベルでの「防御」が必要になっている分野であり、その対象は既にポケットに入るスマートフォンも入ってきている。iOSのパスコード回避方法の発見といった身近な危険もさることながら、AppleのアカウントサービスであるApple IDの脆弱性は、iPhoneやMacを使う全てのユーザーの関心事となっている。
Appleは対策のために2段階認証オプションを追加した。これはログインの際に、パスワード入力に加えてユーザーが持つ携帯電話にSMSで4桁のパスコードを送付して認証を採ることができるようになっている仕組み。方式は違えど、単なるパスワード入力とは別の認証方法で本人確認をする手段は、GoogleやFacebookにも採用されている。
Apple IDは、AppStoreやiTunes StoreといったAppleデバイスの魅力を支えるストア群の基幹となっており、またクレジットカード情報を持たせているアカウントも多い。さらにiCloudのアカウントにもなっており、メールやスケジュール、連絡先といったデータを意図しない形で吸い上げられる危険性もあるのだ。ユーザーはもちろん、Apple自身もより神経質にセキュリティ対策に取り組まなければならない。
アップル、セキュリティ関連特許を侵害したとして提訴される(3月21日)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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