AppleはUDIDにアクセスする新規アプリやアプリのアップデートをもはや受け付けない。同社は、この新しいポリシーに向けた期限を米国時間5月1日とすると公式に発表した。
Appleは3月21日、開発者ウェブサイトで「5月1日から、『App Store』はUDIDにアクセスする新規アプリやアプリのアップデートを受け付けない」と述べた。また、「『iOS 6』で導入した『Vendor Identifier』または『Advertising Identifier」』にユーザーを関連付けるようにアプリとサーバをアップデートしてほしい」と付け加えた。
UDIDは各iOSデバイスを個別に識別する一意の数字だ。UDIDは一般に、Appleのユーザーベースでアプリのインストールを追跡する手段として開発者が使用してきた。ユーザーを追跡することで、ユーザーごとに広告を調整することが可能になる。しかし、ユーザーの追跡は、プライバシーに関する多数の懸念もはらんでいる。
建前としては、開発者は1年以上前からAppleがUDIDを変更することを知っている。同社は2012年3月、UDIDにアクセスするアプリに対する拒否プロセスの開発を始めていると発表していた。
Appleは2012年9月にiOS 6を提供開始した際、ユーザーが追跡型広告を表示するかしないかを選択できるようにする「Advertising Identifier」という新たな切り替え設定を追加した。同社は本日の声明で述べたように、ユーザーの個人情報にアクセスしないこのテクノロジを使うよう開発者に求めている。
では、すでにAppleのApp Storeに登録されていて、現在UDIDにアクセスするアプリはどうなるのかという大きな疑問が残る。Appleの新しいポリシーに詳しい情報筋が米CNETに語ったところによると、同社は、アップデートしておらずポリシーに適合しない従来のアプリを削除しないだろうという。
UDIDにアクセスするアプリの期限を設けたことに加えAppleは21日、すべての新規アプリやアプリのアップデートは、5月1日までに「Retinaディスプレイ」や縦長で薄型の「iPhone 5」をサポートしなければならないと発表した。
「5月1日から、App Storeに提出される新規アプリおよびアプリのアップデートは、Retinaディスプレイを搭載したiOSデバイス用に構築する必要があり、iPhoneアプリもiPhone 5の4インチのディスプレイをサポートする必要がある」とAppleは開発者ウェブサイトで述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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