筆者はアンロックしたOptimus G Proを、サンフランシスコのオフィスでAT&Tのネットワークでテストしたが、通話品質は素晴らしいものだ。音声ははっきり聞こえ、音量のレンジは妥当だった。完全な沈黙の状態でも、ホワイトノイズや異質な雑音は聞こえなかった。通話は1度も途切れず、音声は常に一定で、混線も生じなかった。同様に、通話した相手からも、筆者からの音声はよく聞こえ、声ははっきりと聞こえたと報告されている。
スピーカーの品質も十分だ。Nexus 4やOptimus Gなど以前のLGの電話機では、スピーカーの品質は今ひとつで、音声はフラットで耳障りに聞こえていた。しかし、Optimus G Proのスピーカーからの音声は、ずっと落ち着いていて澄んだ音だった。音楽もきれいに再生された。音量を最大にすると若干音が割れて聞こえたが、それも最小限であり、全体としては音楽再生の品質は素晴らしいものだった。
Optimus Pro Gはドルビーモバイルテクノロジに対応しており、ヘッドホンを使えば音楽をもっと楽しめるはずだ。カスタマイズ可能なEQモジュールが用意されているのに加え、低音、高音、ボーカルを強くする機能もある。
LG Optimus G Pro(AT&T)通話品質サンプル
Optimus G Proは4G LTEに対応しているが、このテストはAT&Tの3Gネットワークでしか行えなかったことに注意してほしい。ただし、それでもデータ通信速度はかなりのもので、時には中クラスの4Gスマートフォンを超える結果が出た。平均すると、米CNETのモバイルサイトの読み込み時間は12秒で、デスクトップ版サイトは24秒だった。The New York Timesのモバイルサイトの読み込みは約33秒、デスクトップ版は51秒かかった。ESPNのモバイルサイトには11秒、通常サイトの読み込みは52秒だった。Ooklaのスピードテストアプリでは、下りが平均2.71Mbps、上りが1.0Mbpsの成績だった。32.41Mバイトのゲームである「Temple Run 2」のダウンロードには、平均2分51秒かかった。
LG Optimus G Pro | 性能テスト |
---|---|
平均3Gダウンロード速度 | 2.71Mpbs |
平均3Gアップロード速度 | 1.0Mbps |
アプリダウンロード(Temple Run 2) | 32.41Mバイトを2分51秒 |
米CNETモバイルサイト読み込み時間 | 12秒 |
米CNETデスクトップサイト読み込み時間 | 24秒 |
再起動時間 | 37秒 |
カメラ起動時間 | 1.78秒 |
このデバイスには1.7GHzのクアッドコアCPUが搭載されており、「Snapdragon 600」プロセッサを採用する最初のデバイスの1つだ。このデバイスが驚くほど高速であることは確かだ。ホームスクリーンの切り替え、アプリドロワーの表示、ピンチによる拡大縮小、テキストのスクロールなどは、ただちに実行される。より複雑なタスクもスムーズだ。平均すると、カメラの起動に1.78秒、デバイスの再起動に全部で37秒しかかからない。グラフィックの負荷が大きいゲームである「Riptide GP」をプレイしたときにも、画面のラグや予期しないシャットダウンは発生しなかった。グラフィックはスムーズに、高いフレームレートで表示され、操作のわずかな動きにも機敏に反応した。
3140mAhのバッテリに対するバッテリ消費テストは行わなかったが、バッテリ持続時間が優れていることは確かだ。待ち受けだけであればバッテリは2日持ち、普通に使用しても1日はバッテリは切れず、使用頻度が高い場合でも1日近くは持つ。
Optimus G Proは明らかにサムスンのGALAXY Noteシリーズを標的にしたデバイスだが、それ自体も非常に優秀なデバイスになっている。1.7GHzのクアッドコアCPUを採用したため動作はスムーズで軽く、1080pのスクリーンは素晴らしいの一言だ。
筆者はこのデバイスが気に入っているが、米国で発売された時に、好評を博するかどうかについては疑わしいと思っている。一般消費者に5.5インチの最高のディスプレイを与えておきながら、スタイラスを付けないのに意味はあるのだろうか?LGがOptimus Vuではスタイラスを付けていたことを考えると、Optimus G Proが同様の扱いを受けないのは奇妙に感じられる。
確かに、スタイラスの欠如は決定的な問題ではない。誰もがスタイラスを使うわけではないし、QuickMemoを別にすれば、特にスタイラスがないと十分に活用できないアプリが同梱されているわけでもない。しかし、明らかなライバルであるGALAXY Note 2にスタイラスが付いている以上、これだけ明白な見過ごしがあるOptimus G Proをあえて選ぶユーザーがいるとは想像しにくい。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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