13メガピクセルのカメラには、非常に多くの機能がある。4つの写真サイズ(1280×960ピクセルから4160×3120ピクセル)、15倍デジタルズーム、フラッシュ、ジオタグ付加機能、タイマー、4つのカラーエフェクト、5つのホワイトバランス、5つのISO設定(100から800)、6つのシーンモード、3つのフォーカス、輝度メーター、音声で切れるシャッター、シャッターを押す前の写真を撮ることもできるタイムマシンオプションなどだ。
また、HDR、Beauty Shot、パノラマ、VRパノラマを含む6つの撮影モードがある。最後の機能は、Nexus 4の「Photo Shere」に似た機能で、1つの視角からの複数の写真をつなぎ合わせるものだ。ただし、Nexusのような360度の球状のイメージを作るのではなく、360度写真を撮影するやり方で平面を写したようなVRパノラマ写真が撮れる。これは、複数のパノラマ写真をつなぎ合わせて、非常に長い、超パノラマ写真のようになるということだ。
前面にある2.1メガピクセルカメラには、3つの写真サイズ(1280×960から1920×1088)、2つのシーンモード、そして背面カメラと同じホワイトバランスとカラーエフェクトのオプションが用意されている。また、ジオタグ付加機能、タイマー、写真の鏡映しのイメージを保存する機能、音声シャッター、Beauty Shotの機能もある。
背面カメラを使った動画撮影のオプションには、5つの動画サイズ(176×144ピクセルから1920×1080ピクセル)、手ぶれ補正、輝度メーター、写真の場合と同じホワイトバランス、カラーエフェクト、ジオタグ付加機能が含まれる。また、4つの撮影モードがあり、その1つがデュアルレコーディングだ。このモードは、2つのカメラで同時に録画することができる。前面カメラも、複数の露出レベルで録画できる機能であるWDR(写真のHDR撮影を動画でやっていると考えて欲しい)を除いては、背面カメラと同じ機能を持っている。
写真の品質は素晴らしいものだったが、驚くほどではなかった。シャッタースピードは速く、カメラを動かしても、実物とフィードバックの間には、ほとんど、あるいはまったく違いはなかった。パノラマ写真の撮影も、簡単でスムーズだった。光量が十分あれば、写真は鮮明でシャープに写り、ピントも合っていた。ただし、オートホワイトバランスが狂ったり、色味が正確でない場合もあった。例えば、実際には深いオレンジ色の車が、カメラでは赤になっていたことがある。当然だが、暗い場所で撮影した写真には、デジタルノイズやにじみが出た。さらに、色は実際よりも抑えめ、あるいは冷たいものになる。しかし、全体としては写真は非常に細かいところまで撮れていたと言える。
動画撮影機能も十分以上の出来だ。筆者は動いているものを撮影する際、実際のものとファインダーの表示の間に少しラグがあることに気づいたが、全体的に言って、撮影された動画は非常にクリアでスムーズだ。音声の録音状態も良好で、動画再生時に音の焦点を調整することさえできる(左寄り、右寄り、中央から選べる)。色は実際のものに近く、画像もシャープだ。ただし、動画を横持ちモードでしか再生できないのは残念だった。縦持ちにして再生すると、その方向に合わせて上下に黒い帯が入るのではなく、縦に引き延ばされてゆがんだ状態で再生されてしまう。
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