この画像には、土星のリング部分の衛星であるプロメテウスとパンがそれぞれのリングを「集めて」いるところが写っている。近くにある環粒子の重力の乱れを通して、一方の衛星が外側のA環の空隙を維持し、もう一方の衛星はリングを狭い範囲内に留める働きをしている。
直径53マイル(約85.3km)のプロメテウスはパンドラ(この画像には写っていない)とともに、この画像の左下に写っている長細いF環を維持している。直径17マイル(約27.4km)のパンはエンケの空隙が開いた状態を維持しており、パンはその空隙の中を公転している。エンケの空隙の内縁近くにある明るい点は、背景の恒星だ。
提供: NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute