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iWatchと次期iPhoneの噂、日本で書籍配信をスタート--松村太郎のApple一気読み

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 3月4日~3月10日のAppleに関連するCNET Japan/ZDNet Japanのニュースをまとめた「今週のApple一気読み」。

 春の米国はイベント続きだ。カリフォルニア州ロングビーチのTEDに続いて、今度はテキサス州オースティンで「South by Southwest」(SXSW)が開催されている。始めは音楽のイベントとして1987年にスタートし、2000年に出演したPUFFYの北米でのブレイクのきっかけともなった。

 イベントは年々拡大し、フィルムに続いてインタラクティブがスタート。デジタルアートやコミュニケーションのサービスなどが披露されるようになり、過去にはTwitterやFoursquare、ソーシャルメッセージングといったモバイルのトレンドを占う場として注目される。近年、教育イベントや環境イベントも合わせて行われるようになった。

 もちろんAppleはSXSWに参加しないが、周辺では引き続きウェアラブルデバイスの話が盛り上がっており、iRadioや次期iPhone、iPadなど、さまざまな方向に話題が散っている。早速、一週間を振り返っていこう。

iWatch

 iWatchは、Appleの次の新製品と目されている腕に装着する形のデバイスだ。Bloombergによると、Appleが「腕」という言葉を含む申請済みの特許は79件に上り、その関心を示しているとしている。またThe Vergeでは、iPod nanoのような簡素化されたOSではなく、フルバージョンのiOSが搭載されると報じている。

 昨年まではアップルのテレビ事業への参入がささやかれていたが、腕時計型デバイスの方が購入する人の母数は多くなるだろう。またiPhoneやiPadの利用が前提となることで、テレビ以上に現在の基幹事業の底入れに寄与する。あとは、技術的な問題とデザイン、そしてライフスタイルの中にどのように溶け込ませるかに注目だ。

アップル、「iWatch」を2013年内に発表か--テレビ事業より高収益との報道も(3月4日)
特許書類の画像で見るウェアラブルテクノロジ--世界を変える画期的製品となるか?(3月9日)

iPhone、iPadの次期モデルは?

 iWatchの普及もiPhoneやiPadが前提になると見られている。そのiPhoneやiPadの新モデルについて、iPhoneは6月発表7月発売、あるいは8月発売、iPadについては4月とのうわさが報じられている。

 iPhone 4Sは10月、iPhone 5は9月と、ここ数年は「夏」というよりは「秋」に新モデルが発表・発売されてきたが、ライバルのSamsungが多数のモデルで攻勢を掛ける中、あまり製品サイクルを空けすぎるのは得策ではないだろう。

 米国ではスマートフォンメーカーとしてはAppleが首位をキープしており、モバイル産業から得られる利益の70%をAppleが占めているという構造は変わらない。今週のニュースではAndroidはOSのシェアとして52.3%を獲得したという。新型iPhoneやiPadがこのトレンド自体を変えるとは思えないが、競争状態の中で良い製品作りに取り組み続けなければならないことも確かだ。

 この夏にリリースされると見られているiOS 7について、特にエンタープライズ市場向けのニーズに応えるような要望、予想が出ている。皆さんはどんなニーズをお持ちだろうか。

「iOS 7」に欲しいもの--15の可能性を勝手に予測(3月5日)
「iPhone 5S」、8月に発売のうわさ--新「iPad」は4月か(3月6日)
アップル、米国でスマートフォンメーカー別シェア首位を維持--「Android」、OS別シェアは52.3%に(3月7日)
アップルとインテル、モバイル用チップ製造に向け協議か(3月8日)

進化するiTunes--ラジオ、日本での書籍配信

 iTunesはAppleのプラットホームビジネスの中でも重要な環境である。iTunesで利用するApple IDを活用して、ユーザーにどんなコンテンツ体験をもたらすのかは、iTunesだけでなくApple製品の体験そのものを左右するほど重要になっている。日本のユーザーにとって、先週の大きなトピックはiBookstoreの開設だろう。Amazon Kindleに続く、大きなプラットホームの日本での展開も出揃ってきた。

 KindleとiBooksを比較すると、大きく異なるのは、iBooksでは閲覧できるのが全てiOSデバイスのみであると言う点だ。つまりカラー表示が可能であり、動画やアニメーションといったインタラクティブなコンテンツを配信できることを意味する。村上龍氏の作品では、メールのアニメーションといった紙の書籍とは違う体験が楽しめる。

 米国のユーザーの注目は音楽のストリーミングサービスだ。既に2009年にAppleはLala.comを買収しており、協業するSpotifyやiHeartRadio、Pandoraといった音楽ストリーミングサービスのように、ラジオが楽しめるようになるのではないか、と見られていたが、現状まだそのようなサービスには至っていない。

 Appleの場合、大量の音楽ライブラリがあり、インターネット回線を通じて購入できる体制が整っている。レコード会社との交渉に時間がかかっているとの報道もあるため、他のストリーミングサービスとは少し違った「iRadio」サービスを期待できるのではないだろうか。

 例えば、iTunesに既に備わっている、自分のライブラリの中で関連性の高い音楽から自動的にプレイリストを作成するGeneus Mixが拡張され、自分が持っていない音楽が流れて欲しければすぐに購入できる、という仕掛けはなかなか面白いのではないだろうか。

アップルの電子書籍「iBookstore」詳細--質を重視した日本でのこだわり方(3月5日)
アップルCEO、Beatsと音楽ストリーミングサービスについて話し合いか(3月6日)
アップル、「iRadio」サービスのリリースは2013年夏以降か(3月8日)

Appleのブラウザにまつわる話

 AppleはSafariでブラウザ市場に新たに参入し、さらにiPhone、iPadの普及によって、モバイルブラウザのシェアの大半を奪って驚かせた。しかし、これまで6割を超えていたシェアは55.4%まで下落し、ここでもAndroidに押されている現状が明らかになっている。

 iOSではすでにFlashを排除し、モバイルウェブのトレンドをHTML5+CSS3の方向へとシフトさせているが、Macでは依然としてFlashを使いながらコンテンツを表示しており、Javaとともにブラウザの脆弱性の問題を抱える結果となっている。そこでSafariでは、旧バージョンのFlashをブロックすることで、安全性を担保しようと試みている。

アップル、「Safari」で旧バージョンの「Flash」をブロック(3月4日)
アップルの「Safari」、モバイルブラウザ市場でシェアが低下(3月4日)

その他

アップル、6年連続でFortuneの「最も称賛される企業」に(3月4日)
アップル、英国でサムスンに勝訴--3G関連特許訴訟(3月8日)
米地裁、アップルに提出文書作成の進捗報告を命令--位置情報プライバシー関連訴訟(3月9日)
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