テキサス州オースティン発--非営利組織Mozillaの製品担当バイスプレジデントであるJay Sullivan氏は米国時間3月9日、Appleがサードパーティーブラウザに対して非友好的な態度を取り続ける限り、Mozillaの「Firefox」ブラウザがApple製デバイスに搭載されることはないだろう、と述べた。
米CNETのSeth Rosenblatt上級記者が司会を務めたSouth by Southwest Interactiveのモバイルブラウザ戦争パネルでSullivan氏が述べたところによると、2012年9月に「Mozilla Firefox Home」をAppleの「App Store」から削除したMozillaは現在、「iOS」版のFirefoxブラウザを構築しておらず、その予定もないという。
Mozillaが問題としているのは、同組織の洗練されたレンダリングおよびJavaScriptエンジンをiOSで提供できないことだ。Sullivan氏が米CNETに述べたところによると、基本的に、Mozillaは自らが求めるブラウザをAppleのプラットフォーム向けに構築するのは難しいと感じているという。
これはリスクを伴う決定だ。確かに、Mozillaは現在、「Firefox OS」を完成させて、同ブラウザを搭載したローエンドスマートフォンでモバイルブラウザ市場に参戦しようとしている。しかし、NetMarketShareによると、現状では、Mozillaの市場シェアは1%以下だという。一方、Appleの「Safari」はモバイルブラウザ市場で55%以上のシェアを獲得している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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