LGエレクトロニクスは現地時間3月3日、全世界でのLTE対応スマートフォンの販売数が1000万台を超えたと発表した。同社は市場シェアの減少という問題に取り組んでいる。
同社は、LTE対応スマートフォンの販売が500万台を超えたと発表してから6カ月余りで、今回の記録を達成したことになる。
LGの最高経営責任者(CEO)であるJong-seok Park氏は声明で、「4G LTEテクノロジを積極的に推し進めることは、消費者のニーズを満たすとともに、全世界でのLTEスマートフォンの販売にますます成功する大きな要因となる」と述べた。「われわれは業界大手としての地位を確立しており、差別化された高品質のLTEスマートフォンを幅広く提供することにより、グローバルなLTE市場で足場を拡大していく」(同氏)
LGは、2013年のLTEスマートフォンの出荷は約3倍に増えると予想されるため、同社としてはLTEスマートフォン市場でのシェア倍増を目指すと述べた。市場調査会社のStrategy Analyticsは2012年12月、同社のデータによると全世界でのLTEスマートフォンの出荷数は2013年に2億7500万台に達するだろうとしている。
LGは、この分野における同社の爆発的な成長は、この1年間に米国や日本、ドイツ、韓国などの市場で勢力を拡大したことによると説明した。最近、これ以外の50カ国以上でLG「Optimus G」を提供開始したことも今回の記録に寄与している。
販売数と同じくらい印象的なのは、Strategy AnalyticsによるとLGはLTE市場でシェアを減らし続けていることだ。LGの市場シェアは2012年第3四半期に、前四半期の15%から9%に下落した。サムスンはシェアを51%から40%に下げたものの首位を維持している。Appleは26.7%のシェアで2位に入った。
今回の発表は、2月にスペインのバルセロナで開催された「Mobile World Congress」における「Android」製品ラインの刷新に続くものだ。LGはLTEの各購買層を対象に、裕福なアーリーアダプター向けの「G」シリーズ、「あらゆる人のための4G LTE」という戦略に沿った「F」シリーズ、ローエンドの「L」シリーズ、そして「Vu」タブレットを提供していくと述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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