米司法省は、電子書籍の価格設定に関する独占禁止法違反訴訟でMacmillanと和解に達した。これにより、同訴訟で和解に応じていないのはAppleだけとなった。
米連邦検察当局は2012年4月に起こした独禁法違反訴訟で、Appleと書籍出版社5社が共謀して価格を人為的につり上げたと非難した。米司法省は同日、出版社3社と和解に達したことを発表したが、Appleと残りの出版社2社は法廷で争うことを選択したと述べた。和解に合意したのは、Lagardere SCA傘下のHachette Book Group、News Corp. 傘下のHarperCollins Publishers、Simon & Schuster(米CNETの親会社であるCBSが所有)だ。
和解を拒否していた2社のうち、Penguin Groupは2012年12月に和解に達した。Macmillan(正式な社名はHoltzbrinck Publishers LLC)は、米司法省と和解した最後の出版社となった。米司法省は米国時間2月8日、引き続きAppleと法廷で争っていくと述べた。
米CNETはMacmillanの和解についてAppleにコメントを求めたが、今のところ回答は得られていない。Appleは2012年8月に提出した訴訟に関する覚え書きの中で、これまでの和解について「根本的に不当かつ違法で、前例のないことだ」と述べている。Appleを相手取ったこの訴訟は6月に審理が開始される予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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