グーグル、「AdWords」を改良--広告主にはコスト増のデメリットも?

Larry Dignan (ZDNet.com) 翻訳校正: 佐藤卓 長谷睦 (ガリレオ)2013年02月07日 11時32分
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 Googleのクリック単価(CPC)が、8四半期連続で上昇した後に5四半期連続で下がり続けたことから、Googleは、同社の利益の源となっている「AdWords」の仕組みを改良した。

 Googleは米国時間2月6日付のブログ記事で、「改良版キャンペーン」の概要を明らかにした。新たなキャンペーンは、スマートフォン、タブレット、パソコンなど複数の異なる表示媒体の橋渡しをするように設計されている。また、全媒体を合わせたレポートの作成も可能だ。つまり、あらゆる企業に使用されているAdWordsは今後、よりモバイルに適したものになるという。

 Googleが説明するメリットは、以下のようなことだ。

  • デバイス、場所、時間帯といった状況に合わせたデータ管理。1つの広告キャンペーンですべての表示媒体に対して入札単価の調整が可能。
  • ユーザーの状況に合わせた広告の最適化。
  • 異なるデバイスにまたがってコンバージョンを測定できるレポートの作成。

 では、デメリットは何だろうか。ある検索広告マーケティングの専門家が匿名で述べたところによれば、Googleの取り組みは広告主により多くの広告費を支払わせることが目的だという。ここ数四半期の全体的な傾向として、広告主がGoogleのサービスに対して支払う金額が減少しているからだ。

 この専門家は最大の問題点として、この分野には基本的にGoogle以外の選択肢が存在しないことを指摘した。Googleの狙いは、デスクトップ広告とモバイル広告を事実上ひとまとめにしてCPCを上げ、ドル箱を維持することだと、この専門家は考えている。結局のところ、モバイル広告は単価がはるかに低いからだ。

 広告主や多くの企業は今後、CPCが上昇しているという話を数多く耳にすることになるかもしれない。Googleにとって好ましいことが、AdWordsを利用するすべての企業にとってプラスになるとは限らないのだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加