好調な四半期を送りながらもプレッシャーを感じているのはAppleだけではない。サムスンもまた、その成功のゆえに痛い思いをしているように見える。
両社とも最近の四半期決算では爆発的な成長を示し、モバイル業界の利益の多くの部分を生み出してきた。第1会計四半期のAppleの純利益は比較的横ばいだったが、売上高は18%増加している。一方、サムスンは米国時間1月24日夜に、第4四半期の利益が76%と急増し、売上高は19%増加したと発表している。
ほかの企業であれば、こうした業績は喜ばれるものだ。しかしAppleとサムスンにとっては、記録破りの四半期決算というだけでは十分ではない。こうした傾向がこれから数期続くという証が必要だが、両社ともそれほど安心できるわけではない。
実際、Appleとサムスンの最盛期は過ぎ去り、この分野のほかの企業を痛めつけてきた競争圧力と厳しいビジネス環境に、この業界トップの2社もついに屈するのではないかという懸念が高まっている。確かに現在の業績は素晴らしいものだが、今後の業績はそれほどバラ色ではないかもしれないと多くの人は気付きつつある。
既に成長率はかつてほど高くはなく、Appleの場合には、「iPhone」の売上高はアナリストの予想に届いていない。サムスンは、24日夜に行われた第4四半期決算についての電話会見で、2013年の市場環境は多少厳しくなるだろうと予想した。
以下は、サムスンが第1四半期および2013年の同社モバイルビジネスに対する予想として述べた内容だ。
そしてサムスンの第4四半期決算電話会見で発表されたスライドには、2013年全体の要約が示してある。
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