世界最大の家電メーカーであるサムスン電子が米国時間1月24日、第4四半期決算を発表した。「GALAXY」シリーズのスマートフォンとタブレットの好調な販売が追い風となり、利益は76%増加し、過去最高を記録した。
純利益は、前年同期の4.01兆ウォンから7.04兆ウォン(66億ドル)に増加した。同社は5四半期連続して過去最高の利益を叩き出している。なお、売上高は前年同期比19%増の56兆ウォン(526億ドル)だった。売上高の半分近くはモバイルコミュニケーション部門によるもので、「GALAXY S III」スマートフォンや「GALAXY Note II」ファブレットの堅調な売れ行きが寄与した。
同社は、2010年5月の発売以来、GALAXYシリーズのスマートフォンを1億台以上販売したと、1月に入ってから発表している。同社はGALAXYシリーズについて、同社が世界のスマートフォン市場で「トップに登り詰める」うえで「原動力」になっていると述べた。
Investor Relations部門の責任者を務めるRobert Yi氏は声明で「欧州での不安や米国の財政の崖がビジネス環境に影を落とす中、前四半期は好調な決算を迎えるため、技術的な競争力だけでなく、多様で付加価値の高い製品を追加しようという戦略的な取り組みを拠り所に力を尽くした」と述べた。
LEDテレビの販売も利益の増加に一役買ったが、同社が言うところの「冷え込んだ世界経済」が原因で家庭電化製品の需要は落ち込んだという。しかし、米国と欧州ではハイエンド向けの冷蔵庫や洗濯機の売り上げが増加した。
同社は、PCに使われるDRAMの需要は四半期を通じて低かったと述べるが、半導体部門の売上高は前四半期比10%増の89億7000万ドルだった。
メモリチップ事業の営業利益は前四半期比39%増の13億ドルだった。ただし、第1四半期のメモリチップの需要は、PCやモバイル端末が売れない時期であることから控え目なものになるだろうと、同社は警告している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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