アップル第1四半期決算に対する反応--ウォール街とシリコンバレーの解釈の違いを考える

Ben Parr (Special to CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2013年01月30日 07時30分

 Appleの直近の四半期に対するシリコンバレーとウォール街の反応の違いは、滑稽なほど対照的だ。少なくとも、莫大な額の金銭が消えてなくなっているのでなければ滑稽だろう。

あらゆる市場が不合理であるのは当然のことだ。
あらゆる市場が不合理であるのは当然のことだ。
提供:James Martin/CNET

 Appleは圧倒的な数字が並ぶ2013会計年度第1四半期決算を発表した。売上高は545億ドル、利益は131億ドルだった。Appleは今期、同社にとって過去最高となる4780万台の「iPhone」と2290万台の「iPad」を販売した。

 Appleは見返りに何を得たのだろうか。ウォール街での急激な株式売却によって、同社の株価は12%下落し、450.46ドルになった(本稿執筆時点)。時価総額500億ドル以上が24時間で吹き飛んだ。

 シリコンバレーはどう反応したのだろうか。衝撃と冷笑が広範囲に及んだ。テクノロジコミュニティーからの発言で筆者が気に入ったものをいくつか引用する。

 Appleが540億ドルの売上高を発表したら、同社の株価は6%下落した。これだからわれわれには良いことなど起きないのだ。

 J.J. Abrams氏が「スターウォーズ」の監督を務めるというニュースが流れると、Appleの株価は急上昇する。そもそも同社の株価が下落したのも、それと同程度に妥当な理由だからだ。

  • 「簡潔に言うと、今日、多くの人は相場に手を出しているか、非常に愚かであるかのどちらかだ。2012年ほどではないかもしれないが、それでも愚かだ。これを受けて私は約束を実行に移し、Apple株を購入した。なぜなら1株当たり500ドルを下回っているからだ。それを購入しないのは愚かな行為だろう。とにかく数字を見てほしい」(MG Siegler氏
  • 「投資家は愚かだという表現は、実は愚かな人に対する不公平な当てつけだ」(Mark Sigal氏
  • 「信じがたい話かもしれないが、株価収益率(PER)が10以下のAppleは、PERが3583という不合理な数字のAmazonと比較すると、べらぼうに安い。そして、少なくとも15というまともな数字のMicrosoftや、それよりも少し高い23のGoogleと比べても安い。こうして数字を並べてみると、そのどれも全く意味をなしていないように思える」(John Koetsier氏

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