Googleは米国時間1月10日、「Google Chrome 24」の安定版をリリースした。このバージョンでは、オフラインでのアプリケーション利用を支援するIndexedDBのサポートや、MathMLによる数式表現が可能になるとともに、JavaScriptの高速化が図られている。
この新バージョンはまた、さまざまな脆弱性にも対応している。こういった脆弱性には、発見者に対して賞金が支払われた深刻なものも含まれている(1000ドルの賞金が支払われたものが2件、4000ドルのものが1件)。Google Chromeはデフォルト設定では、脆弱性に対応するためのアップデートが自動的にダウンロードされるようになっているため、ユーザーは同ブラウザを再起動するだけでアップデートが行える。
長期にわたって開発されてきたIndexedDBは、ウェブサイトやウェブアプリがネットワーク接続されていない状態であってもデータを保存できるようにするためのものである。IndexedDBは例えば、Googleの「Gmail」や「Google Docs」で用いられている。
また、数式用マークアップ言語のサポートにより、ブラウザ上で二次方程式などの数式が簡単に表示できるようになる。こういった機能は万人が必要とするものではないが、アクセント記号や通貨記号と同様に、特定のユーザーにとっては非常に便利なものである。
JavaScriptの高速化は、最近では目新しい話ではない。ウェブにおいて主流となっているこのプログラミング言語のパフォーマンスを少しでも向上させようと、あらゆるブラウザメーカーが絶え間ない努力を行っている。しかし今回は、それだけに終わっていない。Googleにおけるプログラミングとコンパイルの専門家であるToon Verwaest氏は、2012年11月にChrome 24のベータ版が公開された際のブログ投稿で「われわれは最近、『Google Cloud Print』のサーバ側処理に変更を加えた。これにより、Chromeのプリンタ選択ダイアログボックスのロード時間が半分になった」など、複数の改良点に言及している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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