米国時間1月8日に公開された新しい「Firefox 18」は、「IonMonkey」と呼ばれる新しいコンパイラにより、JavaScriptを使ったオンラインゲームとウェブアプリの高速化を実現している。
MozillaはFirefox 18へのアップデートを発表するブログ投稿の中で、新エンジンの導入により、JavaScriptを使ったウェブサイトのブラウジングが以前より最大25%高速化すると述べた。
またFirefoxは、「Retina」ディスプレイを新たにサポートしたことで、Mac上での表示を改善したほか、すべてのOSバージョンでW3Cのタッチスクリーンイベントに対応する。
同ブラウザへの1回のセキュリティ変更で、HTTPSで保護されたサイト上の安全でないコンテンツを任意に無効化できるようになったが、これはロケーションバーへの「about:config」の入力を介してのみ実行可能だ。また、PDF表示機能が新たに内蔵されたほか、「WebRTC」への初期的サポートも加わった。WebRTCは、Firefoxが音声通話やビデオチャット、PtoPアプリなどをプラグインなしで実行できるようにする下地を整えるものだ。
「Android」版のFirefoxは、ロケーションバーへ入力中に検索候補を表示し、検索手順の時間短縮を図っている。ただし、Mozillaはプライバシーを保護する手続きを用意しており、ロケーションバーで最初に検索の入力をする際に、検索候補の表示をオプトインするかどうかを尋ねる。
MozillaはFirefox 18へのアップデートを発表したブログ投稿で、この検索候補の表示も安全な接続で行われると補足した。
またAndroid版は今後、フィッシングやマルウェアの配布に使われている可能性があるウェブサイトを訪問すると、警告を表示することになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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