シャープやパナソニックの赤字決算やエコポイント終了による市場の冷え込みなど、激動の1年だったAV業界。2013年こそはAV大国日本の復活を望みたいところ。そこで、2013年を語る上で重要になるキーワードや今後主流となりそうな事象などから今後の業界動向を大胆に予測!
ハイレゾ映像とは、iPadやMacBookで使用されているRetinaディスプレイやシャープのスマートフォン「AQUOS PHONE ZETA」で使われているIGZOなど、高解像度ディスプレイやそれらのディスプレイで再生できる映像のこと。
テレビもソニー「BRAVIA KD-84X9000」や東芝、シャープなどが、フルハイビジョンに比べ4倍の解像度を持つ、4K2K対応モデルをリリース。スマートフォンやタブレットのような小型ディスプレイから60インチオーバーの大型テレビまで、すべてにおいて高解像度化が進む。ちなみに4K2Kとはフルハイビジョンの1920×1080ピクセルをそれぞれ2倍にした3840×2160ピクセルの解像度のこと。ただ、テレビに関してはようやく地上デジタル化が済んだばかりで、さらなる性能アップに関しては食傷気味。コンテンツも不足していることから、しばらくは趣味性の高いテレビとなりそうだ。
そうなると主力はスマートフォンやタブレット、ノートPCなど。10インチクラスでもフルハイビジョンの再生がデフォルトになる日も遠くないだろう。
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ここ数年は音楽のデジタル化に伴い、圧縮された音源が主流となっていたが、今後は高音質なハイレゾ音源も普及しそうな気配がある。ハイレゾ音源とは、CDよりも高い24bit/96kHzや24bit/192kHzなどのサンプリング周波数で収録されたもの。ちなみにCDのサンプリング周波数は16bit/44.1kHzになる。
「e-onkyo music」を始めとするハイレゾ音源配信サイトや安価なUSB DACなどの登場により、楽曲の入手手段と再生環境が整ってきているのも追い風だ。特にインターネット回線の高速化とストレージの大容量化により、ネット配信でのハイレゾ音源を手に入れやすくなったのは大きい。
それに伴い、ヘッドホンやスピーカー、ポータブルオーディオなどもハイレゾ音源に適したモデルを各AVメーカーからリリースされており、充実している。無料で手軽に聴けるYouTubeなどの音源とハイレゾ音源の二極化、音質格差が今後進んでいくだろう。
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