Oracleは米国時間12月18日、第2四半期(9-11月期)決算を発表した。純利益が予想を上回った一方で、売上高は予想に届かず、ハードウェアシステム製品の売り上げは前年同期比23%減となった。
つまり、Oracleの同四半期決算は明暗入り交じる内容になったということだ。
Oracleの第2四半期決算は、純利益が26億ドル(1株あたり53セント)、売上高が前年同期比3%増の91億ドルとなった。また、非GAAPベースの利益は1株あたり64セントだった。
アナリストらは、Oracleの第2四半期における売上高を90億2000万ドル、純利益を1株あたり61セントと予想していた。
第2四半期における新規のライセンス供与とクラウドからの売り上げは前年同期比17%増となった。また、ライセンスの更新とサポート提供からの売り上げは前年同期比7%増となった。しかし、ハードウェアシステム製品の売り上げは23%も落ち込んだ。
Oracleによると、米ドル高により第2四半期の純利益が1株あたり1セント減少したという。
同社の共同プレジデント兼最高財務責任者(CFO)であるSafra Catz氏は声明で、非GAAPベースの売上高営業利益率は、「Engineered System」分野とソフトウェア分野の販売が好調なことから、47%に達したと述べている。
また、同社の共同プレジデントであるMark Hurd氏は、クラウドの提供とサブスクリプションの勢いが増していると述べている。
一方、ハードウェア面に目を向けると、Oracleは高性能製品分野で苦戦している。とは言うものの、最高経営責任者(CEO)であるLarry Ellison氏は、Sun Microsystemsの買収は正しかったとする旨の発言を行っている。同氏は以下のように述べている。
Sunの買収は、当社がこれまでに行った買収のなかで最も戦略的かつ価値の高いものとなっている。Sunの技術を手に入れたことにより、Oracelはハードウェアビジネスにおいて極めて収益性の高いEngineered System分野を牽引するという役割を果たせるようになった。「Exadata」や「SPARC SuperCluster」をはじめとする製品は、当社のハードウェアビジネスにおける収益性を引き続き押し上げるだけでなく、この会計年度が終了するまでには、当社のハードウェアビジネスの成長も押し上げると確信している。
Oracleの課題は、ハードウェアビジネスを好転させ、今後の四半期で売上高を伸ばすことだ。
以下は、決算発表内容の一部である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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