エンタープライズテクノロジ分野の大手企業Oracleが米国時間9月20日に第1四半期決算(6-8月期)を発表した。非GAAPベースの1株当たり利益はアナリストの予想通り53セントであったものの、売上高は84億2000万ドルというアナリスト予想を下回る82億ドルとなった。
売上高は落ち込んだものの、GAAPベースの純利益は8月締めの今四半期において増加している。なお、同社の株価は時間外取引で2%下落した。
以下は、決算発表の主な内容である。
Oracleによると、米ドルが他国の通貨に対して強くなっていなければ、利益はもう少し大きくなっていたはずだという。
同社の最高財務責任者(CFO)であるSafra Catz氏は「第1四半期の営業キャッシュフローは過去最高の57億ドルにまで増加した」と述べるとともに「幸先の良い新年度を迎えた」と述べている。
同社のプレジデントであるMark Hurd氏も「『Exadata』や『Exalogic』『Exalytics』をはじめとする『Engineered System』製品が当四半期において100%以上の成長を遂げた。通年で見た場合、Engineered System製品の売上高は倍増し、10億ドルを大きく上回ると予測している。また、Oracleの新たなクラウドビジネスも年間で10億ドルに手が届くようになるだろう。これら2つの事業により、Oracleは今後も成長を続けていく」と述べている。
同社によると、9月30日からサンフランシスコで開催される「Oracle OpenWorld 2012」カンファレンスにおいて、クラウド製品の拡充を発表する予定であるという。こういったものには、顧客関係管理(CRM)や統合基幹業務システム(ERP)、人的資源管理(HCM)のAaaSに加えて、データベースやJava、ソーシャルネットワークプラットフォームサービスが含まれている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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