Appleは次に何をするのだろうか。この疑問は、大きな成功を収めているいくつかの製品とともに、同社を興味深い存在に保ち続ける秘伝のソースである。
Appleがかつてないほどに大きな注目を集める1年になるであろう2013年に突入しようとしている今、同社が2013年に行うかもしれない5つのことを予想してみた。
これほどまでにうわさが過熱したApple製品があっただろうか。確かにあった。過去の「iPad」や「iPhone」だ。ことわざにあるように、火のない所に煙は立たない。2013年にAppleが遂に大規模な新テレビ製品をリリースする可能性は高いように思える。
ただし、Appleがどのような種類の製品に取り組んでいるのかは、依然としてはっきりしない。同社は既にセットトップボックス(STB)を提供しているが、それはケーブルテレビに接続するためのものではない。その主な目的は、Appleのデジタルストア、さらにNetflixやHuluといったサードパーティーのストリーミングサービスに接続することだ。Appleは先般、同じWi-Fiネットワーク上にある「iOS」および「Mac」デバイスから動画などのメディアコンテンツをストリーミングできるオプションを追加した。
Appleは本当に、出荷や保管が難しく、ユーザーの買い換え頻度は5年に1度ほどになるであろう高価なハードウェアになりそうなもののために、小さくて、シンプルで、安価なSTBを捨てるだろうか。Appleが本格的なテレビセットを発表する可能性もあるが、テレビ番組の視聴と基本的なテレビ機能の操作をより効率的に行える手段を備えた、よりスマートなSTBを発表する可能性の方が高いのではないか、と筆者は予想している。その2つの機能は、Appleの現行のモデルには実装されていない。
2012年が厄介な法廷闘争の1年だったとしたら、2013年は和解の1年になるだろう。AppleとHTCが2012年11月に10年間の停戦協定を発表したことで、われわれは既にそれがどんなものかを少しだけ知ることができている。Appleがライバルと争っている残り2件の訴訟も同じように解決する可能性が高いと筆者は予想している。
その筆頭はもちろんAppleとサムスンの戦いだ。両社の間では厄介な争いが続いている。そしてそれは2014年に始まる別の訴訟によって、より難しい問題になるだろう。両陣営は話し合いによって問題を解決するために既に何度か顔を合わせているが、物別れに終わっている。サムスン側は態度が一貫していない。交渉するつもりはないと話したこともあるが、先頃はもう一度話し合うことに「前向きだ」とも示唆している。
もう1つの大きな戦いは、AppleとGoogleの間で起こっている。Appleの前の最高経営責任者(CEO)であった故Steve Jobs氏はGoogleの「Android」に「熱核戦争」を仕掛けると誓ったが、Appleの現CEOのTim Cook氏はJobs氏ほど訴訟に関心がないことを示している。HTCおよびサムスンとの戦いは、より大規模なGoogleとの戦いの代理戦争と見なされてきた。とはいえ、その戦いにおける最初の一撃(現在はGoogle傘下となっているMotorola MobilityとAppleの間の訴訟という形で行われた)は、あまり幸先の良いものではなかった。ウィスコンシン州の判事は2012年11月に同訴訟を棄却した。
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