Wii Uが先代のWiiと同じくらいの驚きを持って迎えられるかどうか、筆者には分からない。筆者はGamePadを使用していても革新性が感じられず、高性能になった「ニンテンドー3DS」としか思えないくらいだ。それでも、初めてHD画面でマリオをプレイした際には本当に感動した。
Wiiは他社が真似できない偉業を達成している。このコンソールはすごいことに老人ホームにまで設置されているのだ。一方、Wii UはWiiとは異なっており、これまでのコンソールの概念を覆すだけの可能性を秘めているものの、Wiiと同様のインパクトを与えられるかどうかは何とも言えない。
Wiiを初めて見た人は誰でも、その素晴らしい革新性を目の当たりにすることができた。だがWii Uの場合、その革新性を見出すためには少し使い込んでみる必要がある。
筆者が今のところ最も嬉しいと感じている機能は、「Off-TV Play」である。この機能が多くのゲームでサポートされるようになれば、(そのゲームが他のコンソールでプレイできる場合であっても)筆者はリビングルームのTVを占有し続けなくても済むWii Uを好んで使用するようになるはずだ。そういう意味で、Off-TV Playはとても大きな価値がある。
次に、Nintendo TViiについてであるが、米国ではWii Uのこの機能は少し遅れてリリースされる予定だ。Nintendo of AmericaのプレジデントであるRiggie Fils Aime氏は筆者に、GamePadがすべてのリビングルームにおける「出発点」になることを望んでいると語っている。
ゲームマシンとしての側面のみに目を向けた場合、既にPS3やXbox 360を持っている人たちに対してWii Uを手放しでお勧めするというわけにはいかない。Wii Uの発売と時を同じくしてリリースされたゲームの多くは、既にPS3版やXbox 360版が提供されている、あるいは近々提供されるはずである。先代のWiiの時と同様に、Wii Uというコンソールの販売を伸ばすうえで任天堂は、自社開発のタイトルや、Wii Uでしかプレイできないタイトルとして魅力的なものを出す必要がある。
Nintendo TViiによって提供される予定の機能を除けば、市場に出回っている他社のコンソールの方がネットワークや、オフラインメディアの再生、ストリーミングサービスの多様さ、独自のゲームタイトル、OSの俊敏さといった点でWii Uをしのいでいる。
Wii Uでは、デュアルスクリーンを活用したユニークな見た目や、革新的なGamePadコントローラ、野心的なNintendo TViiサービスが実現されている一方で、実証していかなければならないことがまだ数多くあるというわけだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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