Wii Uで最も語られていない機能といえば、「Nintendo TVii」をおいて他にないだろう。残念なことに、任天堂はこの無料サービスを発売初日から利用可能にすると発表していたものの、結果的に米国ではサービス開始は遅れ、今では12月中に利用可能になるとされている(訳注:日本では既にサービスが開始されている)。
Nintendo TViiは、ライブTVと統合したり、ユーザーの好みを登録したり、Internet Movie Database(IMDb)やWikipedia、Facebook、Twitterなどにアクセスできるという、印象的かつ野心的な機能の提供を約束している。
ただ、デジタルビデオレコーダー(DVR)とのシームレスな連携機能の提供がTiVoユーザーに限られているという難点がある。もう少し待てば通信業者がサポートしているDVRもWii Uで操作できるようになるという期待は持たない方がいいだろう。任天堂はこういった機能についても準備中であると述べているものの、Googleも何年も前からエンジニアや製品マネージャーが「Google TV」の改良や手直しを行っているという旨を主張し続けている。
任天堂は、TViiの盛りだくさんなタイムラインや、スポーツ関連の情報といったものの大半を提供するためにi.TVという企業と提携している。これにより番組へのコメント付けやタグ付け、スポーツのプレーや得点の表示だけでなく、視聴をきっかけとしたミームの即時生成といったことまでもが可能になっている。
Nintendo TViiではライブTVと番組情報の視聴、「TiVo DVR」、コンテンツ検索などを組み合わせることができ、GamePadからテレビを操作することもできる。実際、筆者の「Verizon Fios」ボックスも問題なく操作できた。しかし、Logitechの「Harmony」リモコンのように、さまざまな機器に向けて一連のコマンドを一度に送出できる「アクティビティ」機能がまだ搭載されていないようなので、こういったリモコンを置き換えるわけにはいかないだろう。
GamePadでは今までの個別リモコンのように、操作を1つずつ行っていく必要がある。また、GamePad上に登録できる機器設定は2台に制限されているようであるため、ホームシアターシステムを持っている人は、音量調整や入力切り替えを別のリモコンで行う必要がある。任天堂がこの機能をアップデートする可能性もあるものの、あまり期待すべきではないだろう。
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