コネクテッド(接続された)パーソナルコンピューティング機器という新たな領域では、サムスンとAppleが先行し、Hewlett-Packard(HP)は大きく遅れて4位となっている。
IDCの「世界スマートコネクテッドデバイス市場動向」レポートは、PCメーカーランキングの21世紀版だと考えてよいだろう。
今日のパーソナルコンピューティングには、父親世代の自宅オフィスにあるノートPCだけでなく、タブレットやスマートフォンも含まれている。
IDCは米国時間12月10日、調査メモの中で、そうしたスマートコネクテッドデバイスの世界市場は、2012年第3四半期に前年同期比で27.1%拡大し、出荷台数は過去最高の3億360万台、出荷額は1404億ドルに達したと述べた。
「HPはモバイル分野に存在しないも同然で、2011年第3四半期の7.4%から2012年第3四半期の4.6%へとシェアが低下し、出荷台数もその間に20.5%減少した」(IDC)
こうした結果の理由として、HPは相変わらず従来のPCにかなり依存しているが、Appleとサムスンは注力する製品をスマートフォンやタブレットに移してきたという点が挙げられる。
また、出荷台数ベースではサムスンが首位だが、出荷額ベースではAppleが首位となっている。
IDCのアナリストであるRyan Reith氏は、声明で次のように述べた。「第3四半期、Appleはサムスンより(平均販売価格が)310ドル高く、出荷台数は2000万台以上少なかったという事実は、Appleが販売している高価格製品ラインの規模を物語っている」
言い換えれば、Appleの製品は高価だが、それでも消費者は購入するということだ。
では将来はどうか。2011年には、PC(デスクトップPCとノートPC)は、スマートコネクテッドデバイス市場の39.1%を占めたが、2016年までに19.9%にまで低下すると予想される、とIDCは述べている。
一方、スマートフォンは「好まれる製品カテゴリ」となり、シェアは2011年の53.1%から2016年には66.7%に増加し、タブレットのシェアは2011年の7.7%から2016年には13.4%に増加する見込みだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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