写真で見る火星の地表--土壌サンプル採集を開始した探査機「Curiosity」

James Martin (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2012年12月15日 07時30分
 米航空宇宙局(NASA)の探査機「Curiosity」は、火星の最初の掘削場所から、火星の土壌サンプルを初めて採集した。NASAはまだ有機化合物を発見していないものの、水や硫黄、塩素などの物質を含む化合物を検出している。

 Curiosityは土壌をすくい取って分析装置に入れることのできる初めての火星探査機だ。そして同探査機に岩石サンプルを分析する科学的能力があることは、テストによって証明されている。この分析作業は今後2年間続く見通しだ。これらの最初の試料は、「Rocknest」と呼ばれる、風に吹かれた塵と砂の吹きだまり(上の写真を参照)から採集された。Rocknestはゲイルクレーターの内側にあり、シャープ山と呼ばれる山の斜面にある同探査機の主たる目的地からは依然として何マイルも離れている。

 「Sample Analysis at Mars(SAM)」装置一式と「Chemistry and Mineralogy(CheMin)」装置は、小型炉で熱したサンプルが発する気体を分析し、その混合物の約半分が一般的な火山性の鉱物で、残りの半分がガラスのような非結晶質の物質であることを発見した。SAMは、かなりの低濃度で存在する成分やアイソトープの比率についての情報も追加した。これらの情報は、環境の変化に関する手がかりを提供する可能性がある。
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 米航空宇宙局(NASA)の探査機「Curiosity」は、火星の最初の掘削場所から、火星の土壌サンプルを初めて採集した。NASAはまだ有機化合物を発見していないものの、水や硫黄、塩素などの物質を含む化合物を検出している。

 Curiosityは土壌をすくい取って分析装置に入れることのできる初めての火星探査機だ。そして同探査機に岩石サンプルを分析する科学的能力があることは、テストによって証明されている。この分析作業は今後2年間続く見通しだ。これらの最初の試料は、「Rocknest」と呼ばれる、風に吹かれた塵と砂の吹きだまり(上の写真を参照)から採集された。Rocknestはゲイルクレーターの内側にあり、シャープ山と呼ばれる山の斜面にある同探査機の主たる目的地からは依然として何マイルも離れている。

 「Sample Analysis at Mars(SAM)」装置一式と「Chemistry and Mineralogy(CheMin)」装置は、小型炉で熱したサンプルが発する気体を分析し、その混合物の約半分が一般的な火山性の鉱物で、残りの半分がガラスのような非結晶質の物質であることを発見した。SAMは、かなりの低濃度で存在する成分やアイソトープの比率についての情報も追加した。これらの情報は、環境の変化に関する手がかりを提供する可能性がある。

提供: NASA/JPL-Caltech/Malin Space Science Systems

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