Cisco Systemsは米国時間11月18日、クラウドネットワーキングおよびWi-Fiを手掛ける新興企業のMerakiを買収する意向を明らかにし、リテンション(人材保持)を目的とするインセンティブとともに現金12億ドルを投じる計画だと述べた。Merakiはマサチューセッツ工科大学(MIT)コンピュータ科学研究所の3人の仲間によって、2006年に創設された。
Ciscoのエンタープライズネットワーキンググループ担当シニアバイスプレジデントであるRob Soderbery氏は声明で、「Merakiの買収によってCiscoは、シンプルでセキュアなクラウド管理型ネットワークを、中規模企業およびエンタープライズで構成される弊社のグローバルな顧客ベースに提供できる。Merakiのソリューションは最初からクラウド向けの最適化を想定して構築されており、非常に規模が大きい。また。既に多数の顧客が同社のソリューションを利用して、膨大な数のデバイスを管理している」と述べた。
Merakiはクラウドから集中管理されるWi-Fi、スイッチング、セキュリティ、およびモバイルデバイス管理を顧客に提供している。同社は、最も大規模な無線メッシュネットワークの1つを通常のホットスポットユーザーに提供していることや、Wireless-Nを初めて屋外で利用できるようにしたことで知られている。
Ciscoによると、同社がMerakiを買収したいと考えたのは、IT業界の「モバイルクラウド時代」への移行が加速しているためだという。MerakiのWi-Fiとクラウドネットワーキングに関するノウハウを、ソフトウェアを中心とするCiscoの製品群と組み合わせることで、Ciscoは顧客のためにIT事業の簡素化を実現できると考えている。Ciscoはまた、同社のほかのパートナーとの間で新たな収益機会が生み出されるかもしれないという潜在的な利点も指摘した。
買収手続きは、Ciscoの2013会計年度第2四半期に完了する予定だ。TechCrunchによると、Merakiは買収完了後もこれまでとほぼ同じように事業を続けていく見通しだという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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