Priceline.comは米国時間11月8日、ライバルのKayak Softwareを約18億ドルで買収することで合意したと発表した。この買収で、オンライン旅行販売におけるPricelineの存在感が高まる。
Pricelineは、Kayakの株を1株40ドルとして、13億ドル相当の株式と5億ドルの現金で買収する。これはKayak株の8日の終値に29%のプレミアムが上乗せされている。過去1年間の最高値は37ドルだ。
買収は株主と規制当局の承認を前提として、2013年第1四半期末までに完了する予定だ。KayakはPricelineのほかの部門から独立して運営され、現在のKayak経営陣が引き続き経営にあたる。
Pricelineは、ホテルや飛行機などの旅行の選択肢に顧客が希望価格を指定する「Name Your Own Price」システムで知られている。Pricelineが競合他社よりうまくいっているのは、ホテル予約および国際予約に力を入れているからだ。しかし、深刻なマクロ経済環境によって打撃を受ける心配もある。
一方のKayakは7月に株式公開したばかりの会社で、ホテルや飛行機などの旅行サービスの価格を、手軽に素早く比較できるサービスを提供する。Kayakではユーザーを、ExpediaなどPricelineのライバルを含むオンライン旅行代理店に紹介したり、航空会社などのサービスプロバイダーに直接結びつけたりしている。世界展開のウェブサイトとモバイルアプリを通して、Kayakは月に1億件を超えるユーザーの問い合わせを処理している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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