楽天は11月6日、フランスの大手物流事業者Alpha Direct Services(ADS)の全株式を取得し、完全子会社化することを発表した。買収金額は非公開。なお、この買収にはフランス政府機関の承認が必要となる。
ADSは、2002年に設立されたフルフィルメントサービスプロバイダ。物流工程のオートメーション化により、高い物流オペレーションスピードと低コストを実現しているという。同社の現在の主要株主は、創設者であるAdrian Diaconu氏とフランスの政府系投資会社FCDE。
楽天は、物流分野におけるADSの技術力と楽天のECのノウハウを組み合わせることで、EC分野における物流サービスを大幅に強化できるとしている。海外では、フランスで事業を展開する、楽天グループのPriceMinisterのECサイトとADSの物流サービスの連携させるほか、欧州、米国、アジア地域など、海外における楽天独自の総合フルフィルメントサービスも強化していく。
また、日本国内でも「楽天市場」をはじめとしたグループの物流サービスを強化しており、2013年には西日本の兵庫県川西市に新たに物流拠点を拡大し、2014年には千葉県市川市にも新拠点を開設する予定。国内の物流拠点においてもADSのテクノロジを全面的に導入していく予定で、これらの取り組みにより、楽天市場における翌日配送サービスなどを強化するとしている。
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