「Windows Storeアプリ」の語呂は決して良くない。しかし、Metroアプリとして以前知られていたものの新名称は、それに決まったようである。
Microsoftのいわゆるユーザー体験エバンジェリストの1人であるWill Tschumy氏は米国時間10月30日、同社のBuild開発者カンファレンスで「The Principles of Microsoft Design」と呼ばれるセッションを行った。
Tschumy氏は質疑応答の中で、Metroが好ましくないというのなら、「Windows 8」アプリは何と呼べばいいのか、という質問をThe VergeのTom Warren氏から受けた。Tschumy氏はMetroの命名をめぐる失敗についてはコメントを控えたものの、Microsoftは現在、「Windows 8 Storeアプリ」という名称を用いている、と述べた。
Microsoftの広報担当者は31日、米CNETに対し、Tschumy氏が言い間違いをしたことと、正しい名称はもっとシンプルな「Windows Storeアプリ」であることを明かした。
その新名称は、30日のBuildカンファレンスで初めて言及されたわけではない。Microsoftの開発者部門担当コーポレートバイスプレジデントであるSoma Somasegar氏は9月、ZDNetのMary Jo Foley氏に対し、Windows StoreアプリがMetroアプリに代わる新名称だと述べている。
それでは、開発者はMetroデザイン言語およびスタイル自体を何と呼べばいいのだろうか。Foley氏が29日に述べたところによると、Microsoftは現在、Metroの代わりに「Microsoft Design Language」という語を用いているという。
Microsoftは8月、Metroという名称を正式に放棄し、開発者とWindowsウォッチャーを驚かせた。アプリや書籍などのコンテンツの制作に取り組んでいた人々は、「Metro」という名前を排除し、それを「Windows 8 UI」というフレーズに置き換えることを余儀なくされた。
Microsoftは、Metroを突然放棄した理由について一貫した説明をしなかったため、この問題はさらに混乱した。Microsoft関係者は当初、Metroが単なる開発コード名であり、恒久的な使用を意図したものではなかったと述べていた。しかし、その後、Metro Groupという欧州の企業がMetroの名称を既に使用していたため、これは法律的な問題であるようだ、とのうわさが流れた。
それ以来、「Modern」という名称が一部のサークル内で使用されてきたが、決して広範に普及することはなく、ましてや正式名称として採用されることはなかった。
もちろん、Windows 8を購入する平均的な消費者は、新しいインターフェースとアプリの名称など気にしない。彼らが知りたいのは、Windows 8は使用する価値があるのか、ということだけだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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