Intelの研究者らは、スマートフォンやタブレット向けの48コアプロセッサを開発している。このプロセッサを搭載すれば、スーパーコンピュータ(あるいは、最低でもメインストリームPC)レベルの能力がユーザーの手の中に与えられる可能性がある。
Computerworldの記事によると、Intelのバルセロナの研究者らは「携帯端末内で多数のコアを使用および管理するための新しい方法の研究に取り組んでいる」という。そのようなチップが約5〜10年で実現できると研究者らは考えているという。米CNETは同記事の信ぴょう性をIntelに確認している。
現在、スマートフォンやタブレットのチップは通常、最大で4コア(NVIDIAのミニコア「Tegra」を入れるならば5コア)である。
コアをさら追加することによって、デバイスはチップの異なる部分の間でタスクを分散できるようになり、プロセッサは高速になり、電力効率が向上するとIntelは述べている。
例えば、1つのコアで電子メールを暗号化し、もう1つのコアでアプリケーションを実行することができると、Intelのある研究者はComputerworldに述べた。あるいは、一部のコアは高速で動作して性能を向上させる一方で、他のコアは低いクロック速度で基本的なタスクを実行してバッテリ消費を節約することができる。
複数のコアにタスクを分散するというのは新しい概念ではない。最近ではNVIDIAが同社のモバイルチップ「Tegra 3」でその戦略を採用している。同プロセッサは4つのメインコアに加えて5つめとして低消費電力のコアを搭載し、このコアが演算能力をそれほど必要としないタスクを実行する。これによって、エネルギー消費が改善されると同社は述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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