ワシントン州レドモンド発--Microsoftの最高経営責任者(CEO)を務めるSteve Ballmer氏は、米国時間10月26日に発売したばかりの「Windows 8」の一般ユーザー向け販売数が400万本に達したことを発表した。
Ballmer氏は30日、この発表をBuildカンファレンスの冒頭で行った。Buildカンファレンスは、Microsoftが2000人以上の開発者を同社のキャンパスに招いて開催するイベントである。Microsoftは、同社の新しいOSと、29日にリリースした「Windows Phone 8」OS向けに、開発者らがアプリケーションを開発するよう促したいと考えている。
「ある意味において、これらのリリースは、あなたがた開発者にとって機会の黄金時代をスタートさせるものだ」とBallmer氏は述べた。
現在、Windows 8のアプリケーションマーケットプレイスである「Windows Store」では、約5000本のアプリケーションが米国ユーザー向けに用意されている。ESPNやDisneyによるアプリケーションは既に提供されており、DropboxやエンタープライズソフトウェアメーカーであるSAPからの新しいアプリケーションも、まもなく提供される予定である。TwitterはWindows 8アプリケーションを開発中で、「数カ月以内に」提供される予定であるとBallmer氏は述べた。
「われわれが本日話をしている機能の一部を強調し披露するという意味において、これは最も重要なことである」とBallmer氏は述べた。
Ballmer氏は、自身の講演の終盤にかけてさらに活気づき、声を張り上げて、さまざまなMicrosoftプラットフォーム向けに新しいアプリケーションを開発してほしいと開発者らに訴えた。
「Windows 8は、今日におけるソフトウェア開発者にとって最高の機会である」とBallmer氏は述べた。「何億人もの人々があなたのアプリケーションを使用することを切望している。使用したくてたまらないと感じているのだ」(Ballmer氏)
開発者らに向けたBallmer氏の講演の要点は、Microsoftには広大な足場があるということである。Ballmer氏によると、現在「Windows 7」を稼働するPCは6億7000万台で、そのすべてがWindows 8にアップグレードされる可能性を秘めているという。さらにアナリストらは、コンピュータメーカーが2013年に4億台のPCを販売すると予測しており、そのほとんどにWindowsが搭載される見込みである。
「PC市場に今後、成長と活気と爆発的な増加が多く見られることになるとわたしは思う」とBallmer氏は述べた。「この市場こそ、あなたがたが最高の仕事、最も革新的な仕事をすることのできる場である(中略)この市場こそ、収益を上げることのできる場だ」(Ballmer氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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