Appleは、幹部人事の刷新に着手する。
Appleは米国時間10月29日、幹部人事を刷新して数名の幹部に職責を追加することと、「iOS」ソフトウェアの責任者であるScott Forstall氏が2013年に退職する計画であることを発表した。
また、Appleの小売部門の責任者であるJohn Browett氏は、これよりも早く退職するという。同社は、後任を現在探しているところだと述べている。そこから考えると、この退職は突然のことだったようだ。
一方、Jony Ive氏、Bob Mansfield氏、Eddy Cue氏、およびCraig Federighi氏はAppleに留まり、その職責が拡大される。
Appleによると、Forstall氏の後任は事実上Federighi氏となる予定で、Federighi氏はiOSと「OS X」の両グループを統括する。Ive氏は「全社を通してヒューマンインターフェースに関するリーダーシップとディレクション」を担当するとともに、同社トップデザイナーの職務も継続する。一方、Cue氏は現在、「オンラインサービス」グループの一部として「Siri」と「Maps」を統括している。同グループには「iTunes」「iCloud」およびAppleの様々なデジタルストアが含まれている。
興味深いことに、AppleはBob Mansfield氏を幹部の職務に戻すことも予定している。同社の元ハードウェア責任者だったMansfield氏は、今度は社内の「Technologies」グループを統括する。同グループは無線と半導体の両グループで構成されている。Mansfield氏は、2012年に入ってDan Riccio氏に役職を譲ったものの、最高経営責任者(CEO)であるTim Cook氏の下で「将来の製品に取り組む」ためにAppleに留まっていた。
Cook氏は声明で、「われわれは、Apple史上において革新と新製品という点で最も実り多い時期の1つにある」と述べた。さらに、「われわれが9月から10月にかけて発表した素晴らしい製品、つまり『iPhone 5』『iOS 6』『iPad mini』『iPad」「iMac』『MacBook Pro』『iPod touch』『iPod nano』および多くのアプリケーションは、Appleでしか作りだせなかったものであり、ハードウェア、ソフトウェアおよびサービスを密に統合することへのわれわれの絶え間ない注力による直接の成果だ」としている。
この動きについて市場がどう考えるかは予測がつかない。29日の米国株式市場は、ハリケーン「Sandy」のため取引を中止しており、30日も中止となる予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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