米Yahooが、Marissa Mayer氏の最高経営責任者(CEO)就任後初めての買収を行った。買収したのは、Mayer氏のGoogle時代の同僚が開発した推薦エンジン「Stamped」を提供する新興企業で、Mayer氏はこの元同僚たちをYahooに迎え入れたがっていた。
2011年11月にスマートフォン用アプリケーションとしてリリースされたStampedは、バーチャルな承認スタンプを押して、書籍や映画、レストランなどを友人に推薦できる。Twitterに似たソーシャルグラフを利用しており、ユーザーは友人からの推薦でも、シェフのMario Batali氏のような有名人からの推薦でもフォローできる。
Crunchbaseによると、Stampedは、Bain Capital Ventures、Google Ventures、歌手のJustin Bieber氏などさまざまな投資家から約300万ドルの資金を調達したという。
この買収の件を最初に報じたMashableは、Mayer氏がStampedを買収したのはひとえに人材、つまり5人の元Google社員を含む9人のチームのためだったと述べている。
Yahooの新製品及び新技術担当シニアバイスプレジデントを務めるAdam Cahan氏は、同社の企業ブログに掲載された買収発表の中で次のように述べている。「Robby(Stein氏)、Kevin(Palms氏)、Paul(Eastlund氏)、Bart(Stein氏)とStampedチームの全員は、当社にとって好適の人材だ。カスタマイズ可能な楽しく役に立つモバイル製品を開発した彼らの経験が、Yahooのビジョンとうまくかみ合って、ユーザーにとって最高の日常的なモバイル体験を作り出す。Yahooのモバイル事業を拡大して、世界水準のモバイル開発企業を作り上げる中で、彼らはすばらしい資産となる」
Yahooによると、Stampedアプリケーションそのものは開発が打ち切られるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス