「Windows 8」の購入に踏み切る前に、自分に問いかけてみるべき質問がいくつかある。米CNETはそうした質問の中から最も役立つものをいくつか選んで、以下にまとめた。このチェックリストに目を通せば、既存のハードウェアをアップグレードするべきなのか、それとも新しいマシンを購入するべきなのかについての理解が明確になり、さらにWindows 8と並んで店頭で販売されるタブレットやタッチスクリーン式ハイブリッドのすべての新しいスタイルを理解できるだろう。
Microsoftは2種類の新OSを用意している。Windows 8と「Windows RT」だ。あなたが既にWindowsユーザーであれば、従来型のデスクトップアプリを使う場合は今後もWindowsを使い続けることになるだろうが、必ずしも最新版である必要はない(われわれは「Windows XP」を使っている人がいまだに大勢いることを知っている)。ついでながら、長年Windowsを利用していた人がAppleの「OS X」に乗り換えているという話もわれわれは耳にしているが、その逆のケースはめったに聞かない(Googleの「Chrome OS」やLinuxに乗り換えることも可能だ。いずれのOSにも支持者がおり、コメント欄があれば彼らは喜んで意見を書き込んでくれると筆者は確信している)。
あなたが純粋なタブレットスタイルの体験を求めているのであれば、Windows RT OSは正にそうした人をターゲットにしている。とはいうものの、「iOS」と「Android」は何年も前から、そうした人のニーズに効果的に応えている。特にAndroidの場合は、多様なデバイスを通して、非常に低価格でニーズに応えている。
--既存のPCをアップグレードすべきか、それとも新しいPCを購入すべきか。過去の世代のWindowsでは、真夜中に発売イベントが開催され、パッケージ版を購入して、既存のマシンにインストールしたいファンが列をなした。今回、そうした現象は少なくなると筆者は予測している。以前と比べて、人々がソフトウェアのダウンロードに非常に慣れてきていることと、新しいノートPCの多くに光学ドライブが搭載されていないことが理由の一部だ。
それと同時に今回は、最近購入したPCのアップグレードが比較的安価な作業になるはずだ。Windows XP、「Windows Vista」、または「Windows 7」を所有するユーザーは、そのPCをいつ購入したかに関係なく、40ドルでWindows 8にアップグレードできる。2012年6月2日以降に購入した新しいPCを所有している人は、15ドルでアップグレード可能だ。Rich Brown記者がアップグレードプランと詳細について詳しく解説している。
しかしアップグレードが可能だからといって、必ずしもそうしなければならないわけではない。過去の世代では、新版のWindowsを旧版に上書きインストールすると、ドライバの問題や互換性のないハードウェアなどのトラブルが発生し、結果としてシステムが不安定になることが往々にしてあった。われわれはこの数カ月にわたって、Windows 7を搭載する多くのノートPCやデスクトップにWindows 8をインストールしてみた。時折問題が発生することはあるが、実際のところ、全体としては驚くほどトラブルの少ない体験となっている。
とはいえ、今あなたのPCが問題なく動作しているのであれば、アップグレードの危険を冒すべき差し迫った理由が存在しないことは明白だ(それでもアップグレードを試みるというのなら、必ず重要なデータをバックアップしてから実行してほしい)。大半の人のWindows 8入手方法は、新しいノートPCやデスクトップが必要になるまで待ち、何らかのPCを購入したらWindows 8がプリインストールされていた、ということになるだろう。
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