レノボ・ジャパンは10月18日、コンシューマ向け新製品発表会を実施した。Windows 8搭載のウルトラブック「IdeaPad Yoga 13」とタブレット「IdeaTab K3011W」のラインナップを発表した。
冒頭に登壇したレノボ・ジャパン代表取締役社長である渡辺朱美氏は「各ベンダーが苦戦するなかで、レノボは過去3年にわたって継続的に成長し、シェアを拡大している」と述べた。その要因として挙げたのは「Idea」と「Think」の2つに代表される革新的な製品群を持っていること。そしてもうひとつは「プロテクト&アタック」、守りと攻めというバランスの取れた戦略を継続して行ってきたからと分析した。レノボ・ジャパンとしても法人ビジネスを守り、コンシューマの市場を果敢に攻める戦略で3年前と比較すると、シェアは2倍に拡大しているという。
そしてPCの使われ方、求められる要求も多様化している現状を踏まえ「時代はPC+(プラス)。PCだけではなくタブレットやスマートフォンといったさまざまなデバイスをひとりが複数所有し、活用するシーンによって使い分けている時代になっている」とし、要望にこたえられるコンバーチブルな製品を用意したと自信を見せた。
発表会には、日本マイクロソフトの代表執行役社長である樋口泰行氏も登壇。Windows 8の発売を間近に控え、「Windows 8は画期的なOSで、さまざまなニーズにお応えできるもの。マーケティング投資の意味ではこれまでにない規模で、来週からアピール活動し、マーケットを爆発させるぐらいの勢いで盛り上げていきたいと思います」とコメントした。
IdeaPad Yoga 13の最大の特徴となっているのが、360度開く筐体。上下2つの軸を持ったヒンジを採用することで実現している。同社では「ノートブック」、「タブレット」、「テント」、「スタンド」と4つのモードを提唱。ノートブックやタブレットはその名称どおりのスタイルとして使うことができるほか、テント型に立てることで本体を持たずにマルチタッチ操作ができたり、スタンド型に立てることにより映像やビデオチャットなどが楽しみやすくなるとしている。なお、液晶パネルが180度以上開いた状態になると、自動的にキーボードがロックされる仕組みにもなっている。
その一方で「360度開くことに注目が集まりますが、念頭においているのはハイパフォーマンスのウルトラブック」(IdeaPad製品担当の櫛田弘之氏)と語っていたように、インテルCore プロセッサ、8Gバイトのメモリ、128GバイトのSSDを搭載している。
液晶パネルはIPS液晶パネルを採用。サイズは13.3型で、解像度は1600×900ドット。10点マルチタッチスクリーンに対応している。
カラーリングはシルバーグレーとクレメンタインオレンジの2色。それぞれのCPUに、Core i7-3517UとCore i5-3317Uを搭載した計4種のモデルを用意。Core i7-3517Uモデルはシステムメモリが8Gバイトで、バッテリーの駆動時間は約7.4時間。実売予想価格は13万円前後。Core i5-3317Uモデルはシステムメモリが4Gバイトで、バッテリーの駆動時間は約7.5時間ほどで、実売予想価格は12万円前後としている。販売開始は、シルバーグレーのモデルがどちらも11月上旬、クレメンタインオレンジのモデルが12月中旬を予定。
なお、海外ではWindows RTデバイスの「IdeaPad Yoga 11」と呼ばれる製品が発表されているが、日本での発売予定はないという。
IdeaTab K3011WはWindows 8搭載のタブレットで、11.6インチのIPS液晶パネルを搭載。5点マルチタッチスクリーンを採用し、タブレットの本体は667グラム。
そしてキーボードドックがあらかじめ同梱し、ノートPCのような感覚で扱うことも可能。タブレット本体とキーボードにはそれぞれ8時間ずつ、計16時間の駆動が可能なバッテリーを搭載し、キーボードドックを装着した状態での重さは約1.3キログラムとしている。12月上旬販売開始予定で、販売予想価格は7万円前後としている。
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